どんなに愛し合っている夫婦でも、さまざまな理由で離婚を考える時はあるでしょう。ただ理由次第では、すぐに離婚しないほうが良いケースもあります。ここでは、男女別の離婚を考える時をお伝えすることで、自分たち以外の夫婦の悩みについても知っていただければと思います。夫婦でうまくいかないことが増え、「もう無理かも」と思った時には、ぜひ参考にしてみてください。
「妻」が離婚を考える時について
まずは、妻が離婚を考える時を見ていきましょう。女性対象のアンケート結果によると、夫と離婚したいと感じる時には、さまざまな理由がありました。特に、女性は月に1度生理が来たり、出産をしたりすることにより、ホルモンバランスが乱れてしまいがちです。そのためどんな時でも親身に支えてくれる夫であるかどうかということは、とても重要なポイントになることがうかがえます。
性格がとにかく合わない
これは昔も今も離婚の理由として、1位に挙げられています。何か大きな理由があるわけではないけれども「なんとなく合わない」と感じてモヤモヤしていたら、どんどん嫌な面が見えてきてしまったというパターンです。
特に結婚したばかりは良くても、子どもが出来ると育児に対する意見の違いに我慢ができなくなってしまう人が多いようです。またお金の価値観が合わないことも、原因の一つとして挙げられています。夫に浪費癖があると、生活を共にする妻にも大きな負担となってしまうからです。
夫の暴力に耐えられない
男性の中には外面はいいものの、家に帰ってきたら自分のストレスを吐き出すために暴力を振るって、妻に攻撃するという人がいます。自分の中での抑圧された思いや日頃の鬱憤をはらすために、つい妻に手を挙げてしまうということも少なくないのです。これには身体的な暴力だけではなく、罵声を浴びせるなどの精神的な暴力も含みます。こういったことが日常的になってしまったら、もう離婚を考えざるを得ないですよね。
家庭よりも仕事を優先にする
男性の多くは家事よりも仕事を優先してしまいがちです。家のことは妻に頼んで自分は仕事に没頭し、ほとんど家事を手伝わない人もまだまだ多いのです。そして家庭で嫌な事があるときも家庭の外に逃げようとします。
夫の稼ぎによってやりくりができている場合でも、家事や子育てをほとんどしないなど、家庭を顧みない行動は大きな問題になってしまうのです。その上外で遊びながら不倫をしていたことが明らかになれば、離婚の決定的な理由になるでしょう。
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「夫」が離婚を考える時について
世間では妻からの離婚申し立ての方が多いようなイメージもありますが、男性も離婚したいと思う瞬間はあります。次に夫が離婚を考えるのはどんな時なのか、アンケートの結果をもとに見ていきたいと思います。その結果として性格の不一致や妻の不貞、セックスレスなど、男性ゆえの理由が多く挙げられていました。
妻と性格が合わない
男性側からも離婚を考える理由の1位は、性格の不一致でした。毎日の小さな生活習慣でさえ、他人同士の夫婦にとってはいちいち気になってしまうもの。妻から片付けや洗濯物の畳み方など、一つ一つ口うるさく注意を受けることになってしまうと、男性側もたまったものではありません。それだけではなく何時に帰ってくるのか、休日は何をするのかなど細かく伝えなければならないと、一人の方が楽なような気がして離婚を考えるようになるのです。
また妻の親族と折り合いが悪かったり妻の親の介護の問題に直面したりと、妻のこと自体は好きでも、一緒にいることがストレスになってしまうようです。
妻から精神的な暴力を受けている
女性は力では男性に抗えないものの、何とか自分の意見を通したい時には言葉で訴えます。強い言葉で相手をコントロールしようとする方は、意外と多くいます。この能力は男性に比べても、女性の方がとても長けているのだそうです。
夫は女性から精神的な暴力ともいえるほどの強い言葉を浴び、罵られることが続くと、自分の人生がすべて支配されているかのように感じてしまいます。特にプライドの高い男性にとっては、こんな人生は嫌だと離婚を考えてしまうことがあるのです。
セックスレスの問題もある
女性は家事や育児が忙しくなるにつれ性欲は減退し、日々の生活に精一杯になります。性交渉どころではなくなってしまうのでしょう。しかし働き盛りの男性は女性に比べ、結婚後ももっと性交渉をしたいと思っている人が多い傾向にあります。そのため夫婦間のセックスレスは、男性にとっては重大な問題なのです。
不倫することが許されないとなれば、セックスレスが続くことで離婚したいと思ってしまうのは自然かもしれません。またセックスレスの原因が実は妻が不倫をしていたというケースも少なくはありません。こういった場合は、即、離婚することに繋がりかねないのです。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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