共生婚夫婦でも子どもを持てる?
共生婚でもっとも大きな課題となるのが子どもの問題です。夫婦ともに子どもを望まない場合は良いのですが、「将来のために子どもが欲しい」とどちらかが考えるケースもあります。子どもを持つ場合は生活がバラバラな2人ですのでどちらが育てていくのか、という点も考えておきましょう。
子どもは持たないケースがほとんど
共生婚の夫婦は基本的に子どもは持ちません。はじめから子どもなしを希望している場合が多く、最後まで夫婦のみで暮らす例が一般的です。
共生婚と言っても、ある程度の会話や意思の疎通が必要になるため、共生婚後に離婚して、また別の相手と共生婚するケースもあります。後からどちらかが子どもを欲しくなり、婚姻を解除する例もみられます。
「離婚は避けたい」という場合は、相手が子どもについてどのように考えているのかをたしかめておきましょう。
期間限定のスキンシップ期間を設ける
共生婚を選ぶ男女は恋愛やスキンシップを嫌います。しかし中にはお互いに子どもが好きなケースもあり、子どもを授かるまでの間だけ限定的にスキンシップを取る例がゼロではありません。
このように、お互いが納得の上で子どもを育てている共生婚夫婦も存在しています。「恋愛結婚はしたくないけど、子どもは欲しい」という場合は、同じ気持ちの共生婚希望者を探してみるのも良いかもしれません。
不妊治療で子どもを授かるという手段も
子どもは欲しいけれど、スキンシップは決してしたくない。この場合は不妊治療を行うという手段もあります。不妊治療を選べば男女の関係になることなく、別々に採取した卵子、精子で受精卵を作り出産できるため、共生婚夫婦として生きながら子どもを持つことが可能です。
しかし治療が高額になる、女性側の負担が大きいなどというデメリットもありますので、2人でよく相談の上決定しましょう。
おわりに
共生婚は生涯自分らしく生きていきたい人のための新しい結婚のあり方です。恋愛感情が無いからこそお互いに友情や信頼関係が芽生え、かけがえのない存在になっていくこともできるのでしょう。独身の良い部分と結婚の良い部分、どちらも手に入れたいなら共生婚を選択肢のひとつにするのも良いかもしれません。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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