近年では、ネット上ですべて完結するサービスが普及しています。その背景には、人件費など諸経費を最低限に抑え、よりお得なサービスを提供するという目的もあります。銀行においても、ネット銀行と呼ばれるものがありますが、一般的な銀行とはどういった違いがあるのでしょうか?
今回は、子育て世帯にも便利なネット銀行について、一般的な銀行との違いやメリット・デメリットについて見ていきます。
ネット銀行とは?
ネット銀行とは、インターネット上での取引を主とした形態の銀行です。直接銀行員が対応する店舗などは持たず、電話など営業上最低限の対応ができる店舗のみを持ちます。インターネットを使って各種手続きをスムーズに済ませられるため、若年層など利便性に魅力を感じて利用する人もたくさんいます。
ネット銀行の歴史
ネット銀行はインターネットの普及に伴い誕生した比較的新しい形態ともいえます。ネット銀行は金融庁の分類における、新たな形態の銀行。ネット銀行の先駆けとして、2000年10月に営業スタートしたのがジャパンネット銀行です。
ジャパンネット銀行は第二次世界大戦後初の普通銀行免許を取得しました。ネット利用が普及していくなかで、ネットユーザーの受け皿となる決済手段となるべく、ネット銀行を設立したという背景があります。
よく知られる主なネット銀行
先述したジャパンネット銀行はヤフーの連結子会社で、ネットユーザーなどに広く受け入れられています。投資信託やFXなども売買可能です。この他、ソニー銀行や楽天銀行、住信SBIネット銀行、GMOあおぞらネット銀行、大和ネクスト銀行、auじぶん銀行などがあります。子育て世代ですと、ネットショッピング利用ユーザーでは楽天銀行など、スマホなどでauを利用しているご家庭では、auじぶん銀行を利用されているケースもよく見受けられます。
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普通の銀行とは?ネット銀行との違い
ネット銀行はそれほど数多くあるわけではないものの、一般国民の生活に浸透してきています。一方、普通の銀行とはネット銀行とどういった違いがあるのでしょうか?
普通の銀行とは?
ネット銀行とは異なる普通の銀行というと、都市銀行・地方銀行・信託銀行などが挙げられます。一般的には同じようなサービスを提供しているものの、各地に店舗を持ち、店頭窓口・ATMなどを設置しています。
取引内容についても、一般的な通帳に履歴を残せるようになっています。ただ近年ではペーパーレス化も進んでおり、エコ通帳など、通帳なしでの契約も可能になっています。店舗では基本的に平日9時から15時までの営業、その後はATMで可能な取引のみ時間外対応であるのが主流です。
ネットバンキングはネット銀行とは違うの?
ネット銀行とよく似た「ネットバンキング」という言葉もよく耳にします。ネットバンキングとは銀行との各種取引を、ネットを介して行うことです。これはネットバンキングというサービスのひとつとして、普通の銀行でも広く提供されています。
例えば三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行などのメガバンクをはじめ、イオン銀行、各地方銀行などでも利用でき要整備されているケースが多いです。利用できるサービスに限りがある銀行もありますが、残高照会や入出金明細照会、振り込みや振替など、一般的な取引はネット上の専用サイトから手続きできます。
共働き世帯では、なかなか日中の銀行利用が難しいケースも少なくありません。そのため、普段からネットバンキングを多用しているご家庭も多いのではないでしょうか。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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