近年相次ぐ"住宅侵入"のニュース。「夜は家族もいるし、大丈夫だろう」と、安心している方も多いのではないでしょうか?
最近ではわいせつ目的で家に忍び込み、子どもに性的暴行を加える犯罪も起きています。在宅中でも犯人は住宅侵入するケースが多いと言われているのです。家で睡眠中にも常に危険はあるということを覚えておきましょう。この記事では、夜の住宅侵入を防ぐために注意すべきことについて解説します。
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侵入強盗の認知状況の推移
侵入強盗の認知件数は、平成15年を最多とし、それ以降は減少傾向に。令和4年には1万5692件と前年比-9.2%とまで減少しています。
しかし、1日換算で考えると約43件の侵入犯罪が日本で発生しており、楽観視はできません。
また、最近のニュースなどからわかるようように、単独犯ではなく、組織として犯罪が行われています。犯罪手口は下見などを入念に行い、家族の行動なども把握し、容赦なく忍び込みが起こっています。
危険!住宅侵入されやすい家の特徴
住宅侵入されやすい家には、特徴があります。以下の一つでも当てはまれば、犯人に狙われる可能性も否めません。ここからは、住宅侵入されやすい家の特徴についてご紹介します。
住宅付近の人通りが少ない
犯人は住宅へ侵入している最中に、人に見つかると警察に通報・逮捕される恐れがあるため、人通りの少ない家を狙います。立ち話をしている人がいなかったり、人気のない住宅に住んでいたりする方は要注意です。
また、大きな塀があるなど中が見えにくい家に住んでいる方は、出来るだけ家をオープンな造りにしておくことをおすすめします。ただ、オープン過ぎても私生活が丸見えになってしまうので、適度に人の目につくような家造りを心がけましょう。
治安が良くない環境に建っている
もともと空き巣などが多い地域に住んでいる方も、注意が必要です。犯罪が多い地域であれば、他の地域よりも厳重に防犯対策をしておかなければなりません。夜に後を付けられてマークされる可能性もあるため、夜遅くに出歩かないことをおすすめします。
また、近所の方としっかりコミュニケーションをとっておくようにしましょう。近隣で起こった出来事などを情報共有しておくことで、事前の対策が可能です。
駅がすぐ近くにある住宅
生活する上で、なにかと便利な「駅近」に住む方も多いことでしょう。しかし、駅がすぐ近くにあるのも実は住宅侵入されやすい家の特徴です。なぜなら、駅が近くにあると、万が一住宅侵入がバレた際にすぐ逃げることができるからです。
駅には防犯カメラが付いていますが、降車後まで追って行くのは、難しいと言えます。また、駅構内の人混みに紛れることで、誰が犯人なのかを分かりづらくすることも出来ます。
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すぐ出来る!住宅侵入を防ぐために気をつけたいポイント
「人が家にいる夜は侵入されないだろう」と、防犯意識ゼロで過ごしている方もいるのではないでしょうか?しかし、住宅侵入を軽視していると恐ろしいことになる場合があります。
以下に、住宅侵入を防ぐために注意したいことをお伝えします。
窓を開けて寝ないこと
暑い夜には、寝室の窓を開けて寝る方もいますよね。また、トイレやお風呂場を換気のために開けたままにする場合もあるかもしれません。しかし、犯人は2階以上の部屋からも簡単に入ってきます。「2階だから大丈夫」と思って窓を開けて寝ていると、住宅侵入されてしまうので注意が必要です。
就寝時には家中の窓を閉め、トイレやお風呂場の換気を行う際には、補助錠を使用することをおすすめします。
住宅付近に鍵を置かない
家の外に鍵を置くのは絶対にやめてください。「誰にも見られていないし、分かりにくいところに置くから平気」と思っていても、犯人はどこから見ているかわかりません。そのため、鍵は常に持ち歩くようにすると、住宅侵入の防止が可能になります。
子どもに鍵を持たせるのが不安な方は、ランドセルに付けるキーホルダーなどもあるので、そう言った商品を活用すると紛失・盗難を防ぐことができるでしょう。
玄関のドアは内側ロックまでする
玄関のドアをロックする際、「面倒だから…」とU字ロックやチェーンロックなどの"内側ロック"をしていない方は少なくありません。しかし、内側ロックは大変重要だと言えます。なぜなら、住宅侵入する犯人は、侵入までの時間を最大限抑えたいと思っているからです。
そのため、玄関のドアと内側ロックで二重にロックしている家は、敬遠されがち。家に帰ってきたら、玄関のドアだけではなく、内側ロックも必ず行うように習慣付けましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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