これまで「年始のご挨拶に年賀状を出す」ということは、ごくごく一般的な風習でもありました。しかし時代は移り変わり、「年賀状はもう終わりにしたい…」と思う人・ご家庭も。今回は、年賀状をやめたいと思ったときの上手なやめ方について考えていきます。
年賀状をやめたくなるその理由
SNSなど、コミュニケーションツールが多様化するにつれ、「年賀状をやめたい!」と思う人は増加傾向にあります。
株式会社パイロットコーポレーションが実施した「ビジネスマン・OL の年賀状に関するアンケート調査」によると年賀状を「出す」人は7割をしめていますが過去最高とのこと。
それぞれに事情はあるでしょうが、年賀状をやめたくなる理由には主に以下のようなパターンが考えられます。
年末の忙しい時期に準備が大変!
まず、年末は「師走」という言葉が表すように、あらゆる人が大忙し。学生などであれば冬休み中の宿題に追われ、パパやママも仕事納めに親戚の集まりなど、長期休みの前だからこそいつもと違う仕事が降って湧いてきます。
そんなときに、昨年の年賀状や喪中はがきチェック、住所変更の有無など細かい確認もしながら次年度の新デザイン年賀状を作成して印刷…。考えただけでうんざりしてしまう、なんて人も少なくないでしょう。
LINE やSNSで代用
今や小学生から高齢の方までスマホを持っている時代です。アンケート結果をみると、ほとんどの人がLINEやメール、フェイスブックでつながっていることがわかります。SNS何かでつながっていれば簡単に新年の挨拶をすることができてしまいます。しかも文面はコピペして、メールなら一斉送信も可能です。同時に複数の人に発信できるLINEのステータスメッセージで新年の挨拶をする人も多いですね。
はがき代や印刷代など意外に高額!
2019年10月現在、通常のはがき代金は1通63円。一昔前なら1通50円でも送れたものの、消費税アップなどいつくかのタイミングを経てどんどん高額になっています。さらに自宅で印刷するならプリンター代にインク代、外注でお願いするにしても印刷代・はがき代含めて1通100円以上はかかるでしょう。結果的に、数千~1万以上かかってくる年もあるのでは?そうなると、「もう次の年賀状で終わりにしたい」と思うのも致し方ありません。
定型的な挨拶は本当に必要なのか?
そもそも年賀状とは、古くは平安時代ころがはじまりとされ、新年の挨拶回りとして相手方の自宅へ訪問・挨拶する代わりとしたものです。年賀状には新年の挨拶、前年の感謝、近況報告などを込めて送られます。目上の人や親戚など、送る相手によっては必要性がある場合もあるでしょう。しかし、ここ数年会っていない人など、年賀状を出す必要性がないものも含まれているかも、と思っている人も多いのではないでしょうか。
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年賀状のやめ方
年賀状をやめる場合、できれば相手に不快な思いをさせずにやめたいものですよね。そこで、どういったやめ方があるのか、それぞれ相手や状況を踏まえつつ考えていきましょう。
何も言わずフェードアウト
一番手っ取り早いのが、何もせず、そのまま年賀状を出すのをやめてしまうケース。簡単ですが、相手に嫌な思いはさせたくないものです。このケースを使っても問題なさそうなのは、近年お付き合いがない人、毎年年賀状が届くのが4~5日など遅めの人など。
特に年賀状が届くのがいつも遅い人は、年賀状が届いたタイミングで作成しているケースも。その場合、フェードアウトしても気づかない、もしくはお互いに良かったということもあります。また、喪中はがきが届いたタイミングを見計らってうまくフェードアウトするという方法もありでしょう。
SNSやメールなどで知らせる
ごくごく親しい友人など、相手に不快な思いをさせないと想定される場合には、カジュアルにSNSなどで「年賀状、もうやめるよ!」と伝えるのもいいでしょう。こういったケースの場合、SNSで新年の挨拶をするなど、方法を変えるだけでこれまで通りのお付き合いをしていけるのでは。
特に年賀状を出さなくても問題ない、他に連絡方法もあるといった場合には、年賀状を出す枚数が減るので即時に伝えるのでも問題ありません。
寒中お見舞いや年賀状などで知らせる
何も言わずに年賀状を出すのをやめてしまうと、相手方に「失礼な人」「何かあったのかな?」と思われてしまう可能性もあります。こういったケースが想定される相手には、事前に連絡をしておいた方が丁寧で親切です。
方法としては、年賀状で「来年から年賀状は辞退します」といった旨を伝えるか、新年の挨拶に事態の報告はあまりよくないと感じる場合は、寒中お見舞いでタイミングをずらして連絡するといいでしょう。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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