モラハラ夫のハネムーン期を断ち切る方法
ハネムーン期を経験すると、妻は夫を受け入れてしまいがちになります。しかし、モラハラ夫には感情や気分のサイクルが伴うことを忘れてはなりません。どんなに一時的に夫が良い方に豹変しても、妻が夫のハネムーン期を断ち切ることができなければ、モラハラが収まることはないでしょう。
ハネムーン期が来たらいち早く気づくこと
モラハラの最中にいると、例えハネムーン期がきても、それがモラハラ特有のサイクルなのだと理解できない場合も多いと言われています。しかし、ハネムーン期のことを知らずにいると、「今度までは夫を許そう」「こんなにも優しくしてくれているのだから、私も受け入れないと」という気持ちになり、これを延々と繰り返すことになってしまうでしょう。
そのため、夫が突然豹変するのはサイクルのせいなのだと気づけるようにしておくことが大切です。
モラハラを受け続けないためには夫と離れる
モラハラはどちらかが土俵から降りることをしないと、無限に続いて行きます。
モラハラをしている夫は無意識の場合がほとんどなので、夫側がそれに気づき辞めることは稀なケースです。そのため、被害者の妻側が夫と距離を取る選択が重要になります。勇気が要ることかもしれませんが、妻が実家に帰って夫に会わないようにしたり(もちろん実家の家族の協力を仰ぐこと)、緊急のときは警察に通報し、夫が近づけないように対応してもらったりすることもできます。
行政や民間機関に積極的に助けを求めよう
家族や近しい人からのサポートや一時的な対策を試みても、なかなかモラハラが解決できない場合も多いとされています。そのため、行政や民間施設でモラハラを専門的に扱っている機関に、恥ずかしからずに助けを求めることが重要になります。恥ずかしさは一瞬ですが、モラハラは一生続く可能性が高いからです。
全国には、有数のシェルターや婦人相談所などでモラハラ被害者のためのサポートを行っている場所があります。勇気を出して一歩を踏み出しましょう。
おわりに
モラハラは育ってきた環境なども影響するので、大人になった夫を今から変えるのは大変難しい問題になります。そのため、妻はどんなにハネムーン期を経験しても自分の身を守ることを第一に考えてください。そして、将来のためにも夫と距離を取る行動が大切です。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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