夫が赤ちゃん返りした時の対処方法
これから夫婦2人で可愛い子供を育てていこうと思っているのに、夫が赤ちゃん返りをしてしまうと、どうしたらいいの?と混乱してしまうことでしょう。夫として自分を支えてほしいのに、赤ちゃん返りされたとしたら、どう対処していくべきなのかについてお伝えします。
決して夫を赤ちゃん扱いしないこと
女性の中には、夫のことを「大きな赤ちゃんがいるのだ」と思うようにしている人も多いです。確かに、考え方としては良いかもしれませんが、最初のうちは対処できたとしても、いつまでも夫が赤ちゃん返りをし続けて、父親として自立できるのかが見えないと、不安がストレスに感じてきます。結果的に女性ばかり負担を負うことになるので、決して夫を赤ちゃん扱いしないようにしましょう。その代わり、ママはパパのことを「夫」としてみてあげてください。父親なんだからしっかりしてと言うのではなく、1人の大人として対等に扱うことで、自然と自覚をしてくれます。
夫婦2人の時間を短くても持つようにする
夫が赤ちゃん返りをしやすい理由として、心と環境のバランスが取れなくなることが考えられています。夫は今まで夫婦2人で仲良くしていたのに、急に子どもという守るべき存在が入り込んできたことによって、途端に自分が「父親にならなくてはいけない」という焦燥感に包まれるのです。それまで、夫を優先していた妻にも子どもができると、子どもが最優先順位に君臨するため、夫から見ると急激に自分を取り巻く環境が変化をして、戸惑ってしまいます。
そのため、父としての自覚を持つまでは少しの時間でも良いので、夫婦2人の時間を持つようにしてみてください。夫婦の時間を設けられたら、夫はまた気持ちを新たに子どもと向き合うことができるので、メリハリをつけてみましょう。
夫に感謝の気持ちを伝え続ける
夫が赤ちゃん返りをするのは、子どもという大きな存在が家庭に入ることによって、自分の存在が無価値に思えるからという場合も多いです。もちろん、そんなわけはないのですが、男性によっては「自分はこの家に不要な存在なのだ」と感じてしまうことによって、存在感をアピールしたいために赤ちゃん返りをするのです。つまり、夫の自己肯定感を満たしてあげると、赤ちゃん返りも自然と治ってくれると思いましょう。
方法としては、些細なことでも子育てに参加してくれたら、「ありがとう。すごく助かった」と感謝の気持ちを伝え、家事を手伝ってくれた場合などでも感謝をしてください。夫婦だから当たり前だと思わずに、気持ちを伝えることは1人の大人としての対応になるので、赤ちゃん返りがなくなることも多いものです。
おわりに
夫が赤ちゃん返りをすると、ママとしてはとても困ります。不慣れな子育てに奔走している中、支えになってくれるはずの夫が自分の手間を増やしているとなると、イライラも増加することでしょう。しかし、面と向かって「父親らしくして」と言っても効果は薄いので、ご紹介した対処法を試しつつ、夫とコミュニケーションを取り合うことを心がけてくださいね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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