ちょっと待って!縁切りNGのタイミング
気をつけてほしいのが、縁切りのタイミングです。中途半端なタイミングを選ぶと、なんだかんだと付き合わざるを得なくなり、関係がずるずると長引いてしまいます。「感じ悪いよね」「何かあったのかな?」と周囲に勘ぐられないためにも、最低でも以下のタイミングは避けましょう。
子どもの友達関係には配慮が必要
気の合わないママ友のお子さんと、自分の子どもが大の仲良し!というタイミングでの縁切りはおすすめできません。特に就学前の場合は、子どもだけで遊ばせることが難しいため、どうしても親同士の関わりが出てきてしまいます。それでもなんとか縁を切りたい場合は、長期休暇の前にすることをおすすめします。春、夏、冬のお休みは、お互いに忙しく、連絡がなくてもあまり気になりません。もし「どうしても○○ちゃんと遊びたい!」と言われたら、お子さんだけお家に招くなどの対処を。子どもの友達を親が決めるということのないようにしてあげてください。
煮詰まりすぎてもダメ!フラットな状態で決断を
同じ地域で生活する以上、縁切りは円満にしたいですね。どこかで何かの縁がつながることもありますし、ケンカ別れは避けたいものです。そのため、縁切りのタイミングはなるべく心が安定したフラットな状態のときにしてください。相手のことをイヤだ、嫌いだという気持ちが煮詰まっている状態だと、冷静な判断ができません。そもそも、気が合わない部分はどこなのか、分析してみる必要があります。お金に対する価値観が違うなら、一緒に買い物に行くのは避ければいいわけですし、人の悪口をいうところが合わないなら、送り迎えの際の立ち話を避けるなど、部分的な対処もできます。合わない人でも、一度つながった縁を切るのは精神的なパワーがいる作業です。余力を持って実行しましょう。
おわりに
「この人とは気が合わないな」と感じると、だいたい顔や態度にあらわれて、相手もなんとなく察してくれることがほとんどです。縁切りしたい!と思うような関係性は、相手があまり周囲に気を配っていない証拠です。そういう人は、あなたが縁を切ってもほかの気の合うお友達と楽しく過ごせるタイプが多く、あまり罪悪感を抱く必要はありません。お互いに気の合う人と付き合うのが一番です。タイミングを見計らって上手に縁切りしましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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