ママ友関係は、子どもが生まれてから発生した新たな人間関係です。ママじゃなければ出会うこともなかった人たちですから、どうしても気が合わないこともありますね。気が合わないママ友と無理して付き合ってもストレスがたまるだけで、いいことはありません。罪悪感なく、上手に縁切りする方法を試してみましょう。
気が合わないママ友と円満に縁切りするには
袖振り合うも他生の縁といいますが、自身のキャパシティーを超えた人間関係は疲れてしまうものです。子どもや家族のことで精いっぱい、毎日がんばっているなかで気の合わない人と付き合うのはストレス以外のなにものでもありません。子どもを介してつながったママ友関係は、一時的なものと割り切って、気の合わないママ友とは円満に縁切りしていきましょう。
「仕事をはじめた」が最適解
ママ友関係が発生するピークは、子どもの誕生から幼稚園時代まで。特に核家族で子育てをしているママは、周囲に頼れる人がいないため、同じ境遇のママたちと仲良くなりやすいのです。同じ年頃の子どもを持つ母親同士支えあうのはよいことですが、仲良くなるにつれ価値観の違いがあらわになって、気が合わない人も出てきます。付き合いを薄めて縁切りするには、誰もが納得する理由が一番無難です。そこで、「仕事をはじめた」というのが最適解となります。物理的に会う時間が取れない、忙しい、という状況には、誰も反論できないはず。バレなければ、事実でなくてもかまいません。たとえ週1のパートでも「慣れない仕事で疲れちゃって……」と伝えて距離を置きましょう。
合わないことをわかってもらう
お互いに気が合わないなら、縁切りするのにさして問題は起こりません。問題は、相手が自分のことを気に入っているパターンです。こういう場合は、あなたが聞き上手になりすぎている可能性があります。相手の話をニコニコと聞いてあげてはいませんか?無理やり反論したり、言い争ってケンカをしたりする必要はありません。ただ、納得できない話には、「私はちょっと違う考えかな~」とほほ笑んだり、「それはちょっとわからないな~」とお茶を濁してみたり、遠回しに「あなたとは合わない」ことをわかってもらいましょう。自分を肯定してくれない人はだんだん疎ましく思えるものです。少し時間がかかるかもしれませんが、有効な手段ですよ。
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【シチュエーション別】縁切りの言い訳
同じ縁切りをするにも、もともとの関係の深さによって、方法は違ってきます。同じマンションに住んでいるのか、幼稚園のママ友なのか、小学校のママ友なのか、一対一の付き合いなのか、グループで付き合っているのか、シチュエーションによって、言い訳の仕方を調整してみてください。
グループLINEから抜けるには
ちょっとした連絡に便利なグループLINEですが、愚痴や暇つぶしの会話に巻き込まれると、途端に面倒になります。特にうわさばなしをLINE上で展開するようなグループからは、はやく抜けてスッキリしたいですね。通知をオフにして、一切見ない、レスを返さない、という手もありますが、きっぱり抜けたい場合は、「SNS断ちをする」「デジタルデトックスをする」という言い訳をしてみてください。理由は「資格試験の勉強に集中したいから」とか、「依存症気味で夫からしばらく禁止令が出た」ということでどうでしょうか。「どうしてもの連絡は個人LINEでお願い!ごめんね」と言っておきましょう。不可抗力で抜けることにしたい場合は、「スマホが壊れた」「機種変でアカウント移行に失敗した」という方法もあります。
飲み会&ランチ会の断り方
飲み会やランチ会は、頻繁にあると本当に困りますね。仕事の付き合いならまだしも、プライベートの時間とお金を使って気の合わない人と過ごすのは、苦行のようなものです。飲み会に関しては、申し訳ないですが、「夜出掛けると夫がいい顔をしない」と言い訳をして、夫に悪者になってもらいましょう。「お酒を飲むと頭痛がするようになって・・・」と健康上の理由をあげても納得してもらいやすいです。ランチ会を断るのは難しいですが、数人のランチ会であれば、「ちょっと用事ができるかもしれなくて、行けるかどうかわからないけれど、みんなで行ってきて。行けそうだったら参加するね」と曖昧にしておきましょう。何度か行かない日を作ると、「忙しそうだから」とだんだん誘われなくなります。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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