この記事のもくじ - 項目をクリックで該当箇所へ
ハロートレーニングの就職率とコース内容
ハロートレーニングの概要が分かったところで、実際のお役立ち度や科目内容についてご説明しましょう。厚生労働省の報告によると過半数を超える人が訓練後に就職しています。また、コース内容も豊富にそろっていますよ。
トレーニング後は8割の人が就職!?
厚生労働省のとりまとめによると2016年時点で、ハロートレーニングの受講者総数は12万0405人です。トレーニングを終えた人に対して、3カ月後の就職状況を調べたところ、80・7%が就職していたとのことです。実に8割もの人が実際に仕事を見つけているという結果で、トレーニングによっておのおのがスキルアップし、就職への意欲を高めていることが見て取れます。
ハロートレーニングはあくまで就職に役立つ技術習得を助けるものです。実際の就職先をあっせんすることはないため、就職活動は別途行う必要があります。とはいっても、ハロートレーニングの申込先であるハローワークでは就職先の検索や、窓口相談も可能です。トレーニング修了後の生活を見据えて、情報収集を進めれば、スムーズに内定が得られそうですね。
ハロートレーニングでママにおすすめのコース
求職者支援訓練のコースで、子持ちのママにおすすめの科目をご紹介します。
Webデザイン
Webサイトのデザイン、構築、管理などのスキルを学びます。さまざまな業界で重宝されるスキルで、就職にも役立つとされています。
事務
ワードやエクセルなど、主要事務ソフトの操作法を習得します。事務系の仕事はスキル命。学んだ内容は、面接でもアピールできるでしょう。事務職は内勤がメインで、主婦業と両立しやすいのも魅力ですね。
保育スタッフ
保育園の補助スタッフや、ベビーシッターなどを養成するコースです。保育の不足が問題となる現代では、ニーズが高い分野。子育ての経験を生かすことができる点で、ママ向きの仕事といえるでしょう。
上記のほかにも随時、新しいコースが追加されています。求職者雇用支援機構のホームページから検索ができるため、ぜひチェックしてみてくださいね。
合わせて読みたい
ハロートレーニング応募の注意点
新たなキャリアを形成したい!と考えるママにとって、ハロートレーニングはうれしい制度です。しかし、いざ受講するとなると、注意点もあります。こちらでは、子持ちママがハロートレーニングを検討する際に考えておきたいポイントをご説明します。
挫折者続出!?ハロートレーニングの注意点
コースを選択する際は次の二つのポイントに注意しましょう
受講期間は状況に合ったものを
ハロートレーニングの受講期間は、コースによって異なります。標準的なコースでは、およそ2カ月~6カ月。長いものでは1年~2年のものもあります。応募したものの途中で通えなくなってしまっては、それまでかけた時間や労力が無駄になってしまいます。育児家事と両立可能なスケジュールのものを選択しましょう。
取得可能な資格は要チェック
コースによって取得できる資格が異なります。たとえば、保育分野のコースであっても、保育士の国家資格を習得できないものもあります。自分が求める就職先と、それに対する応募の条件をきちんとチェックしてから、コースを選択しましょう。
託児サービス付き訓練に注目!
ハロートレーニングは一部の地域に限られていますが、託児サービスつきの訓練コースもあります。食事代などが実費でかかりますが、保育料自体は無料です。子持ちのママにとっては、預け先の確保が大変です。子連れで受講できれば、長期間のコースにもチャレンジできるでしょう。託児サービス付きのコースは現段階で数に限りがありますが、探してみる価値アリですね。少子高齢化の時代、女性の再就職は国にとって大きな課題です。今後もママ向けのトレーニング事業が拡大していくことに、期待したいものですね。
おわりに
子育てに奮闘するママのパワーは、家庭だけで眠らせておくのはもったいないもの。ハロートレーニングを活用して、就職に役立てれば、新たなキャリアを形成するきっかけになるでしょう。ぜひお近くのハローワークにも足を運んでみて、気になるコースを探してみてくださいね。
ピックアップ
30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。