孫への生前贈与、注意すべきポイント
孫に生前贈与を行う場合、いくつか注意すべきことがあります。このポイントに注意しないと、生前贈与だとみなされず相続税が課せられることになる可能性も。ポイントをきちんとおさえて、税金で苦しむことがないようにしましょう。
孫に贈与したことを伝え、形にしておく
贈与は契約であるため、祖父母と孫の意思が合致して初めて成立します。例えば祖父母が一方的に孫の銀行口座に入金しただけでは、贈与契約にはなりません。そのため、契約が成立したことを形に残しておく必要があります。
双方の同意が確認できない場合、税務署に贈与と認めてもらえず、相続税が課せられる可能性があります。贈与する側の「贈与する」という意思、そして贈与される側の「贈与を受け取る」という意思を贈与契約書などに残し、きちんと証明できるようにしておきましょう。
生前贈与した財産は孫に管理させる
孫が幼い場合、無駄遣いを心配して通帳やキャッシュカードを孫に渡さないで祖父母が管理する、というケースもよく見られます。しかし、“贈与”ですから、孫に完全にお金を渡し、自由にお金を使える状態になっていないと、生前贈与として認めてもらえない可能性も。不安もあるかと思いますが、生前贈与のあとは、財産の管理は孫に任せましょう。
孫がまだ意思表示ができない赤ちゃんである、贈与などよく理解できない子どもである場合は、親権者の同意が必要となります。赤ちゃんや子どもに限らず、未成年者においては親権者の同意のもと、贈与の契約が成り立ちます。
おわりに
相続や贈与に関しては、さまざまな法律も関係しています。法令が改正されることもあるので、詳しいことは税理士や弁護士など税金・法律のプロに相談することをおすすめします。大切な財産、上手に節税して有効利用してくださいね。
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台湾在住の30代。2011年日本語教師として台湾へ、2013年結婚。3歳年上の台湾人夫と猫1匹と仲良く暮らしています。2015年秋から在宅Webライターとして活動。2013年末からゆるーく妊活継続中。
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