「離乳食無料提供」から見る今後の課題
最後に、スープストック「離乳食無料提供」問題から見る今後の課題について考えてみましょう。
今回の炎上では、「離乳食無料提供」自体が問題というよりも、そこに付随してくる問題の方に課題があるとも言えます。
ネット上での煽りによる炎上に対するもの
スープストック「離乳食無料提供」問題では、Twitterなどネット上で賛否両論が発信され、それを煽るような形で乗っかる声も相まって、大きな問題へと発展してしまいました。
新しい取り組みに対して賛否両論あるのは当然のことですが、当事者ではない人達の安易な発言が、問題をさらに大きくしてしまったケースでもあります。
そのため、企業の取り組み内容だけではなく、ネットを利用するユーザーのマナーやモラルも大きな課題となるでしょう。
それぞれの状況を理解し合う社会
スープストックでは、「食のバリアフリー」を理念として掲げ、さまざまな状況の人達が食を楽しめるような取り組みを今後も提供していくと発信しています。
これは、スープストックだけではなく、社会全体として広めるべき課題とも言え、お互いの状況を理解し合い協力しながら楽しめる社会を、目指す必要があります。
ケースバイケースで取り組みを進めることも重要
スープストックトーキョー「離乳食無料提供」では、全店での取り組みをスタートさせました。
しかし、賛否両論ある意見の中には地域によってサービスの提供方法を変えても良かったのではないかという声もあります。
日本全国で同じような状況ではない点を踏まえた上で、ケースバイケースで取り組みを進めることも企業側に期待したい課題とも言えます。
おわりに
スープストックの問題に対する反響は、働く女性と子育て中の女性の対立と、ネット上のマナーやモラルの低下による問題が表面化したものとも受け取れます。
今回の炎上によって、スープストックトーキョーの業績が低下しているという事実はありませんが、今後はさまざまな状況の人が互いに尊重し合いながら利用できるサービス提供を期待したいですね。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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