おすすめの停電対策グッズと選び方のコツは?
停電対策グッズは、あれもこれも用意しておけばよいというわけではありません。自宅や家族の状況に合わせたグッズを用意しておくとよいでしょう。つまり、停電対策グッズの選び方にコツはあるものの、完璧な正解というものはありません。自身の状況に合わせて、停電対策グッズを選ぶようにすることが大切です。
停電対策の落とし穴!トイレ用水の確保も重要
停電が発生すると、オール電化やポンプくみ上げ式の水道が断水となることがあります。その他、さまざまな事情で停電と断水がセットで起こる可能性も極めて高いといってよいでしょう。そのため、トイレ用水の確保も非常に重要です。飲み水の他にこういった生活用水の確保も行っておきましょう。また、トイレ用水は飲み水ではありませんので、川の水でも構いませんし、お風呂の残り湯でも構いません。最優先すべきは、飲み水の確保ですが、トイレ用水も同様に確保しておくようにしましょう。トイレのタンクに、汚れた水を入れると後々トイレが破損する可能性があるため、流す際には便器に直接水を入れるようにしてくださいね。
停電時のトイレ使用方法
★便器に直接、水を流し込む
- 最初にバケツ1杯分(※6~8L程度)の水を静かに一度で流し込む
- さらに3~4Lの水を静かに流し込む
※上記の流し込みを2,3回した後には多めの水(10~12L)を流し込むとよいです。
※バケツ1杯 容量 =直径 約26センチ、深さ 約23センチ程度
通信機器用の電源確保アイテムはマスト
スマートフォンや携帯電話、その他固定電話についても一部バッテリーを搭載しているものがあります。こういった通信機器用の電源確保は、必ず行っておきたいものです。発電機などがあれば一番よいのですが、手元にない場合はモバイルバッテリーを複数用意しておくのが鉄則です。
モバイルバッテリーは、容量によってはスマートフォンの充電を数回行っただけで電池切れになってしまうものもあります。しかし、大容量のものになると持ち運びができる大きさで、さまざまな電子機器を動かすことができ、コンセントを接続することができるようなタイプのものもあります。可能であれば、一つ大きめの容量のモバイルバッテリーを備えておくとよいでしょう。
スマホを長持ちさせる方法
停電になるとスマホの充電もできなくなってしまいます。電力を節電する方法をご紹介しましょう。
- 設定画面から明るさをできるだけ暗い設定へ。画面の液晶を暗くする。
- 電池の消費を抑える機能が付いているスマホは「省電力モード」や「低電力モード」にして変更する。
- LINEのメッセージやツィッター、インスタグラムのDMが届いた場合の「通知」機能をオフにする。
- スマホは電波が弱いときなど自動的に基地局を探そうとする。その場合電池を消耗してしまうので、通信機能をオフにする「機内モード」にする。または電源を切る。
持ち出し用防災グッズセットが便利
上記のような持ち出し用品などをまとめて、一つのバッグやコンテナボックスに収納した防災グッズセットというものが販売されています。最近は、防災士など防災のエキスパートの方が監修を務めた、持ち出し用防災グッズセットなどが販売されていることもあります。ひとまず、どのような装備があればよいか分からない、自分の用意に自信がないという方は、こういった持ち出し用防災用グッズセットを一つか二つ購入しておくというのもよいのではないでしょうか?
撥水(はっすい)大型リュック | ラジオ搭載LEDライト | スマートフォン充電器 |
防犯マニュアル | マスク3セット | タオル |
スモークシャットアウト | 5年保存ウェットティッシュ | 反射板バッグ |
ろうそく10P | 5年保存水☓2 | 7年保存レスキューライス☓2 |
おかん器☓2 | 給水バッグ | コック付き給水タンク |
冷熱遮断シート | アルミシート | 寝袋 |
ポンチョ | 救急セット | 軍手 |
ホイッスル | ロープ | トラベルセット |
ゴミ袋10枚 | トイレの凝固剤10回分 | 携帯トイレ |
ミニトイレ | 流せるティッシュ☓2 | 歯ブラシセット |
ボールペン | エコバッグ |
赤ちゃん用の防災グッズ
乳幼児がいるご家庭はプラスして用意しておくとよいでしょう。合わせておむつの処理袋と使い捨て哺乳瓶のおすすめグッズを紹介しています。
カセットボンベ(赤ちゃんのお風呂用のお湯をわかすため) |
紙おむつ |
おむつの処理袋(消臭袋だとなお〇) |
おしり拭き |
液体ミルク(ミルクの調合は不要) |
使い捨て哺乳瓶(洗う手間不要) |
離乳食 |
おやつ |
おもちゃ |
冷えピタ(冷却用や微熱時などに) |
母子手帳のコピー(緊急用) |
スプーン(離乳食を食べるときに) |
カイロ(体が冷えたときに) |
バスタオル(授乳時に) |
ストレート果汁のジュース |
輪ゴム |
おわりに
停電対策は、日頃の備えがとても重要です。事前に対策をとることは難しいため、平和なときにこそ防災への意識を高め、停電対策グッズの購入や、さまざまな準備をしておくように心がけましょう。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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