購入前に知っておきたいタワーマンションの修繕費
タワーマンションの修繕は、購入する前に知っておかないと思わぬトラブルに巻き込まれ損をしてしまうことも考えられます。ここでは、購入前に知っておきたいタワマンの修繕費についてご紹介します。
タワーマンションの大規模修繕は長期間にわたる
一般的にタワーマンションの修繕は、大規模になりがちです。よくあるような中小規模のマンション修繕工事よりも長期間にわたる可能性があるため、場合によっては、マンションの修繕期間中で日常生活に影響を及ぼす可能性もあります。そして、その修繕工事が完了するまでの間マンションの一部設備が使えなかったりする可能性もありますので、マンションを購入する前にこのあたりのことについては覚えておきましょう。多くの場合は事前に通知がありますが、通知が来たところで生活に影響を及ぼすことは変わりない、というレベルで大規模工事になる恐れもあります。
修繕費は値上がりすることもある
タワーマンション購入の際の落とし穴のひとつが、修繕費の値上がりです。購入する時には、タワーマンションの築年数が浅いということで、そこまで高い修繕費は取られないこともあります。ただし、建築から年数がたつにつれて修繕費が年々値上がりしていくという仕組みになっているケースもありますので、注意しておきましょう。多くの場合は仲介会社や不動産会社にこのあたりのことを聞けば教えてもらえますが、悪質なケースでは修繕費の値上がりについて事前告知がないというケースもありますので、十分に注意しておきたいところです。
管理費など合わせて毎月の支出が大きい
マンション管理費などと合わせて、毎月の支出が非常に大きなものになるというケースもあります。マンション管理費と修繕費は同じものだと勘違いしていることが多いのですが、これらは別物です。そのため、マンション管理費などと合わせると、家賃以外にも出ていく支出が大きくなってしまい、生活が当初の予定よりも厳しくなってしまう可能性が否定し切れません。不動産会社には必ずマンションの管理費にプラスして、マンション修繕費がどのくらいかかるのか、家賃の他にかかる費用はどのくらいになるのかなどを、トータルの予算を確認しておくようにしましょう。
おわりに
修繕費は、マンション購入者にとって避けては通れない道といってよいでしょう。管理費と同じものだと勘違いしていると、大変なことになるケースもあります。また、タワーマンションの修繕工事は長い期間にわたる可能性もありますので、マンションを購入検討している場合には、このあたりのリスクについてもきちんと理解した上で物件選びを行いましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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