自分がブラックパートになったときの対処法
ブラックな会社かどうかは応募の段階で見分けられることもありますが、入って初めてブラックだったと分かるケースもあります。最後に、自分がブラックパートになってしまったときの対処法をお伝えします。
おかしいと思ったら誰かに相談する
残業を強いられた、無理にシフトを入れられたなど働いていておかしいなと感じたら、まずは誰かに相談するのがおすすめです。おかしいと思っても「みんなやってることだし」と思って我慢していたら、ストレスになってしまいます。また、他の人に「それは明らかにおかしい!」と説得されることで、やっぱり自分は間違っていないと自信を持つきっかけにもなります。このとき、職場の人ではなく普通の友達に相談するのが望ましいです。
労働の問題を扱う専門の機関に相談する
労働条件について疑問に思っても、「私だけがおかしいと思っているかも」「法的に問題があるかが分からない」といった理由で、考えるのを辞めてしまう人が多いものです。そんなときは、労働問題を扱う専門の機関に相談してみましょう。こうした機関には無料で相談できるところも多く、支払われるべき賃金を取り返したという例も少なくありません。そこでサービス残業をさせられているなど給料に対して疑問がある人は、ぜひこうした機関を活用しましょう。
会社におびえずに堂々と辞めることを伝える
あまりにも環境がひどく、ブラックパートとして働くのが辛いと感じたら、堂々と辞めることを上司に伝えましょう。人手が足りないのに辞めるのは気が引けるという方もいると思いますが、自分の体と心が一番大切です。会社によっては引き止められる場合もあるでしょうが、それでも辞めると言い切りましょう。もしどう喝されそうで不安という場合は、周りに人がいる状況で伝える、レコーダーで録音しながら切り出すのがおすすめです。
おわりに
ブラックパートは、ブラックな環境で働いているパートのことです。サービス残業をさせられたり、必要以上の責任を負わされたりと、状況は職場によって異なります。もしブラックパートになって悩んでいるという方は、専門の機関や友人などに相談することがおすすめです。心や体に影響が出てしまう前に、早めに過酷な環境から去ることを考えましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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