家族ぐるみの付き合いがもたらすデメリット
良いこともあれば、当然悪いこともあります。距離感をきちんと保つことができれば、家族ぐるみの付き合いは良いことの方が多いですが、一歩間違えると大きなデメリットを発生させてしまうので、注意しましょう。せっかくの友人関係が壊れてしまうと、自分で思っている以上に心のダメージにつながってしまうこともあります。
距離感が近くなりすぎて、不満が生じる
家族ぐるみの付き合いをしていたとしても、決して家族になっているわけではありません。あくまで仲の良い友人の1人として接していなければ、結果的に距離感を見誤り、お互いの踏み込まれたくないエリアまで入り込む可能性があります。
距離が近すぎるからこそ、ちょっとしたことでも不満が生じますし、自分の我を通そうとすることも。しかし、友人という認識を一貫して持ち続けることで、余計な揉め事を避けられます。
相手に対して嫉妬心が芽生える可能性がある
隣の芝は青いと言われているように、他人の家庭は非常に幸せそうに見えるものです。「自分の家庭はあれほど恵まれていないのに」「自分の夫はなんでこうなんだろう?」などと、友人の家庭や夫は素敵で魅力的だと思ってしまうことは、よくあります。
家族ぐるみの付き合いになると、どうしてもお互いの家庭の内情を知ることも多いので、つい自分と相手を比べてしまうのです。比べたところで仕方がないと思っていても、女性は案外嫉妬心が芽生えやすいので、その点が家族ぐるみの付き合いのデメリットになることもあるでしょう。
金銭感覚の違いが浮き彫りになる
家族ぐるみの付き合いの場合、みんなでどこかに行ったり、ご飯を食べたりするなどという機会が非常に多く与えられます。その際に、普段の自分たちが使う金額と相手の感覚が相違することもあるでしょう。そうなると、必然的に水準レベルが高い方に合わせなくてはいけないと、考えてしまいがちです。
本来なら、無理をして付き合うようなものでもないのに、言い出せなくて金銭的に負担を感じることもあるのです。こうした金銭感覚の相違は、必ず関係を悪化させるので、自分たちの無理がない範囲で付き合う程度にしましょう。
おわりに
仲がよくなった人と家族ぐるみの付き合いができることはとても嬉しく、末永くやって行けたらいいなと思って関係をスタートさせるものですよね。ただ、メリットがあればデメリットも多いので、どれだけ仲が良くても礼儀を忘れずに、配慮ある付き合い方をして行きましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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