保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。 3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。 生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/保育記事監修者プロフィール:伊藤美緒先生
仕事を持つママ、つまりは共働き家庭にとって、子どもの病気は本当に困りますね。しかも、どうしても出席しなければならない会議や、外せない打ち合わせがパパとママにあるときに限って、子どもが熱を出したりするものです。近くに預けられる祖父母などがいる場合はよいのですが、ほとんどの場合は保育園も預かってはくれません。そうしたときに助かるのが、病児保育や病後児保育制度です。いざと言うときに困らないため、ここでしっかりその制度とサービスの内容を学んでおきましょう。
「病児保育」と「病後児保育」の違い
通常の保育は元気な子どもを保育園が預かってくれるサービスですが、病児・病後児保育は病気にかかってしまい保育園に預けられない子どもを預かってくれるサービスです。いずれも子どもの保育施設に変わりはありませんが、病児保育施設の整備に関しては、共働き家庭が多くなった昨今、厚生労働省も後押しをしており、今後さらに拡充していく方針を打ち出しています。
「病児保育」とは一体どんなもの?
病児保育とは急に子どもが熱を出したり、嘔吐(おうと)や下痢の症状が出ていたりする場合でも、一時的に子どもを預かってくれる施設やサービスのことです。医師や看護師、専門の保育士が保育にあたってくれます。通常の保育園では熱が37.5度以上あると預かってくれないところがほとんどですので、どうしても両親共に仕事を休めないときにはとてもありがたいサービスです。
「病後児保育」とは一体どんなもの?
病後児保育とは、熱や嘔吐・下痢など病気の症状は落ち着いたものの、まだ安静が必要な場合や感染予防のため集団での保育が不可能な子どもを預かってくれる施設やサービスのことです。感染症などにかかってしまうと、熱も下がって元気なのに登園許可が出るまでに1週間かかる、なんてこともよくあります。そうすると、ママもその期間、長期で仕事を休まなければなりません。そんなときに、この病児後保育サービスはとてもありがたいですね。
誰が子どものケアをしてくれるのか
厚生労働省が、預かる子どもの人数に合わせて看護士と保育士の人数の基準を設けています。しかし現在、病児・病後児保育施設を運営する団体として、病院・保育園・NPO団体など数種類があり、その運営団体によって子どもの保育スタッフもどのような資格を持っている人が行うか異なるようですので、申し込みをする前に、よく施設概要を調べる必要があるでしょう。
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病児保育・病後児保育事業
病児・病後児保育制度は、厚生労働省の乳幼児一時保育支援事業のひとつとして補助金を支給する対象となっており、各自治体がその実情に合わせて運営を行っています。また、病児・病後児保育施設、サービスのタイプは、数種類に分かれていますので、ここでは各タイプ別に紹介をしていきたいと思います。
「病児・病後児対応型施設」
病児・病後児を、病院や保育園において一時的に預かり、保育する施設、サービスになります。医師や看護士が近くにいるため安心して預けることができますが、1日の利用人数には制限があります。事前に登録しておき予約を取らないといけないので、その場ですぐに利用することはできません。この病児・病後児対応型施設の運営に関しては自治体からの補助金が出ているところが多く、利用料金も各自治体で基準を設けて定めています。
「体調不良時対応型施設」
通常の保育中に子どもが体調不良になった際、保育園に併設された医務室などで引き続き保育をしてくれる施設、サービスになります。急な保育園からの呼び出しでも、どうしても今すぐに仕事場を抜け出すことができない場合に、お迎えに行くまで子どもを預かってくれます。体調不良時対応型施設に関しても、自治体からの補助が出ており、利用料金についても各自治体によって変わりますので、利用する前に調べておくとよいでしょう。
「非施設型(訪問型)施設」
看護士や保育士が、子どもが病気にかかった際、自宅まで訪問して子どもの看護や保育をしてくれるサービスです。子どもにとっては一番安心できる自宅で病気療養ができるので、心も身体も休息をとることができるサービスではありますが、利用料金が高額なことと、他人を一日中自宅で子どもとふたりきりで過ごさせる。ということに抵抗がある方も多いようです。
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小学生と中学生の女の子2人を持つママです。娘が成長するにつれ、女子トークに花が咲き楽しい毎日を送っています。
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