反抗期は思春期よりも感情表現が苦手になる
反抗期は、鋭い言葉を大人に吐き捨てる傾向があり、親とのケンカが多くなるなど、つらい時期だと言えるでしょう。
しかし、この反抗期はとても大切なものでもあるのです。
反抗期の特徴について
反抗期の特徴は以下になり、トゲトゲしい言葉や態度で接してくることが多くなります。
2歳頃から、親に自分の意見を通すという言動が見られるようになりますが、激しくなりがちなのは、中学生~高校生頃の時期だと言えます。
反抗的な言動をする
親や先生などの周りの大人に対して鋭い言葉を吐き、反感を買うような言動をする傾向があります。
コミュニケーションがうまく取れなくなる
親などとコミュニケーションをうまく取ることができなくなり、伝えたいことを上手に表現できません。親と対立している場合は、特にコミュニケーション不足になることもあるでしょう。
リスクのある行動をする
思春期でもご紹介した「お酒を飲む・タバコを吸う」などの行為をしてしまう傾向が強いです。また、原付バイクの免許(原動付自転車免許)などが取れる年齢が重なるため、危険な運転をしてしまうこともあります。
男の子と女の子の反抗期の違い
反抗期では、どのような点が男の子と女の子で違うのでしょうか?以下にお伝えするので、ポイントを押さえておきましょう。
- 自分の部屋から出てこなくなる(親に干渉されたくない)
- 「うるせえんだよ!」などのトゲのある言葉を吐いてくる
- 感情が上手にコントロールできない
- 出かけるときに「どこで遊ぶのか」を教えてくれない
- 周りの友達と外見を比べてしまう
- 態度にトゲがあり、感情のアップダウンがある
- 「面倒くさいから、何もしない」など、だらだらとしがちになる
反抗期にはどう接するのが理想的?
反抗期は多くのエネルギーを使ってしまうので、子どもは疲れやすくなる傾向にあります。
そのため、だらだらしていたとしても「そっとしてあげよう」と広い心で親は受け入れてあげましょう。
また、「どうしても子どもが親の話を聞いてくれない」と悩んでしまったときは、第三者に間に入ってもらうことが効果的だと言えます。専門的な知識のあるなしは問題ではなく、兄や姉、年上の従妹などでも大丈夫です。
おわりに
子どもとの距離が離れ、きつい言葉を吐かれたり、態度を取られたりしてしまうと悲しくなってしまいますよね。
しかし、思春期や反抗期は「本当の意味での大人(自立)」に向け、子どもなりに必死に頑張っている段階でもあるのです。
親も寂しい気持ちや怒りなどは一旦抑え、「大人になるために頑張っているんだな」と子どもを支えてあげることが大切になります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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