子どもの直観力を鍛えることで得られるメリット
子どもの直観力を鍛えると、適切な判断をしたり、すみやかに行動できたり、将来起こり得ることが理解しやすくなったりなど、数多くのメリットが生まれます。そして、この能力は子どもの生活に密接した次のような物事を、解決しやすくなるのです。
受験するのに有利な力を手にすることができる
直観力と勉強には密接な関係があります。それは、すばやい判断力や状況に対する適切な選択力などです。例えば、受験をする際は試験問題を見て内容をすみやかに判断し、どういう答えがふさわしいのかを導く必要がありますよね。この論理的で体系的な思考プロセスは、直観力が鋭い方が有利に働くことでしょう。
能動的ではなく、主体的な考え方が可能になる
直観力がある子どもは、物事に対して受け身になったり、他人に流されてばかりだと言うことが少なくなります。自分に自信を持ち、自分の感じ方をしっかりと理解していますので、自分の考えを積極的に試してみようとするのです。そういう前向きな姿勢こそが新たな発見を生み出します。
他人とのコミュニケーションも良好に
他人がどう思うのか、どう感じるかを基準にすると、どうしても自分の考えを隠してしまうことになります。そのため、無理や不満が溜まり、他人とのコミュニケーションも苦痛になり、人間関係をおろそかにすることも出てくるでしょう。
しかし、直観力がある子どもは他人の基準に左右されにくいため、無理をしてストレスを感じることが少なく、他人とのコミュニケーションも円滑に進めることができるようになります。
おわりに
直観力は時に当てにならないものだと捉えられることもありますが、子どもが受験をしたり、社会に出て働くための準備をするためには重要な能力のひとつだと言えるでしょう。また、子ども自身の気持ちを前向きにしたり、他人とのコミュニケーション力を向上させたりすることも期待されています。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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