「これを○○のようにしてみたら、上手く行きそう」「◇◇の方向に進むに違いない」などと、子どもが言い出すことはありませんか?親としては、子どもの言うことだから…と軽く考えてしまうかもしれませんが、子どもの直観力は時に大人を驚かせるほどの結果をもたらす場合も。
また、子どもが持つ直観力を鍛えることは、日常生活のみならず受験にも役立ってくれるのです。今回は、子どもの直観力を鍛えることで、どのような可能性が広がるのかについてご紹介します。
直観力を鍛えるためには「直観力」の意味を知ろう
直観力というと、皆様はどのようなイメージを持っているでしょうか?ひらめきや決断力の速さ、スピュリチュアル的なものなど多様な言葉が思い浮かぶでしょうが、的確に説明できる人は意外と少ないかもしれません。直観力を鍛える前に、まずは直観力の意味を明確に理解することが大切です。
直観力とはすばやく判断を下すこと
直観力は、「ひらめきを感じる能力」と言い換えることもできます。例えば、AとBのどちらかを選ぶ場面があったとします。そのとき、瞬間的に「Aの方が良い」と感じる場合がありますよね。理屈で考えたわけではないけれども、感覚的に物事をすばやく決めることが直観力なのです。
自分自身を信じて行動するのも直観力
直観力がある人は、他人の意見や世の中の常識に大きく左右されることなく、自分自身が感じたことを基準に行動します。しかし、決して自己中心的というわけではなく、自分が過去に得た成功体験による理論を体系立てながら進んでいるのです。
その状況に適切な考えを選ぶこと
直観力の特徴はすばやく物事を判断し、自分を信じて行動することだと言われています。それはとても大切なことに変わりはありませんが、「このような行動を繰り返していたら上手く行かなくなるのではないか」と心配になる人もいるかもしれません。
しかし、イスラエルの大学で行われた研究によると、直観は90%が正しい可能性があるという結果を発表しているのです。これを聞くと驚く人もいるでしょうが、直観力は瞬発的に特定の状況下において、ベストな考えを導く手段にもなると言えます。
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子どもの直観力を鍛えるにはどうしたら良い?
直観力は子どもだけではなく、私たちが生きる上でも必要な能力です。また、直観力の鋭さや鈍さには個人差があるものの、親の関わり方しだいで子どもの直観力を鍛える手伝いができるとも言われています。
子どもが自信を持つことができるように接する
直観力を発揮するため重要なことは、自分を信じる力です。この力が育っていなければ、直観を感じた物事があっても「やっぱり別の方を選んだ方が良いかも」と思い直し、せっかくのひらめきが無駄になってしまうかもしれません。
これを防ぐためには、親が子どものことを普段から良く褒めてあげましょう。そうすることで、子どもは自分を認めることができるようになり、自己肯定感も高くなります。
新しい物事にチャレンジすることを止めさせない
直観力を鍛えるには、さまざまな経験をして、その中からどうすべきか、何を選ぶのが一番適切なのかを脳に学び取らせることが大切になります。つまり、多くのことにチャレンジすることが重要なのです。そのため、親は自分が子どもにさせたいことではなく、子ども自身がしたいと思うことを積極的にさせてあげてください。
安心感を持てる空間を作れるように心がける
直観力を活発に働かせるためには、脳をリラックスさせることが必要だとされています。直観力を鍛えるためには無理に色々なことを詰め込むのではなく、親子で何気ない話をしたり、子どもが好きなことを楽しむ時間を作りましょう。
子どもに対して緊張せずに安心できる場を与えることで、自然と直観が生まれやすい状況になるのです。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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