テレビのない環境での過ごし方とは
いざテレビがない生活を送ってみようとしても、今まで当たり前のように見ていたものをなくすとなると、「何をすればいいのか分からない」という子どもも多いかもしれません。ここでは、そんな彼らにおすすめの過ごし方をご提案します。
読書をして活字に触れる時間を
実際に人間が演じて、その場面を表現するテレビドラマなども魅力的ですが、文章によって一つひとつのシーンが鮮明に描写された小説も十分すてきです。特に最近では、電子書籍文化も広がっていますので、家に居ながらにして本を購入することもできるようになりました。普段は本をあまり読まないという子どもも、スマートフォンやパソコンから簡単に本を読むことができるとなれば、読書に対するハードルも低くなるのではないでしょうか?活字に触れることによって、子どもの表現力がさらに高まる良い機会だと考えられます。
映画鑑賞で有意義な時間を過ごす
テレビを見ない代わりに、気になっていた映画を見るのもおすすめです。じっくりと映画鑑賞をすることで、学校で友達との話題に困ったときに、最近見た映画のタイトルなどをあげると思わぬ共感を得ることができるかもしれません。また、リアルタイムでのテレビとは異なり、子どもの気分や都合に合わせて見ることができる点も魅力です。一世を風靡(ふうび)した映画などもネットで配信されるようになりましたので、親子そろっての映画鑑賞も楽しめそうですね。
興味あることを調べる時間が増える
テレビがなくても、十分すぎるほどの情報がこのネットワークの海にはちりばめられています。スマートフォン一つでさまざまなサイトを閲覧できる時代ですので、興味ある事柄を探求してみることもできます。インターネットでは日本国外の情報なども知ることができるので、見聞がより広がります。ただし、便利だからといって、子どもがインターネットにのめり込みすぎるのは得策とはいえません。ネットの世界は、手軽だからこその危険がいくつも潜んでいる空間でもあります。親は子どもにデメリット面も教え、ネットを使う時間を事前に決めておくなどの工夫をするように心がけましょう。
おわりに
テレビがあると便利ですが、無意識にテレビに縛られている子どもも少なくはないように思えます。しかし、さまざまな娯楽が増えたことにより、テレビがない生活でも不自由なく過ごすことができる世の中になりました。あなたの子どもも一度テレビから離し、テレビ以外の楽しみを開拓させてみてはいかがでしょうか?子どもの視野が広がることにより、家族の毎日もこれまで以上に素晴らしいものになるかもしれませんよ。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
ピックアップ
福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。