一部だけじゃない!広がる共同保育の輪!
ここまで共同保育所に関してお伝えしましたが、中には「一部の特別な園の話」と思われた方もいることでしょう。確かに数でいえば、共同保育所の件数はまだ少ないのが現状です。しかし、似たような取り組みは一般的な保育園・幼稚園でも実践されています。これから入園を検討されているママ・パパは次のポイントに注目して園選びをしてみてはいかがでしょうか。
保育園も幼稚園も…保護者の参加頻度はさまざま
少し前まで、保護者の参加頻度が高いのは幼稚園、低いのは保育園といわれていました。しかし、今では園によってさまざまです。保育園であっても保護者に積極的な参加を求める場合もあります。例えば保護者を「お母さん(お父さん)先生」として招待して半日~1日、先生役を務めてもらうといった取り組みは、多くの園で実施されています。
ここ最近では幼稚園と保育園が一体になった幼保連携型認定こども園も登場しており、組織変更に伴って園の方針を見直すケースも多いようです。幼稚園か保育園かにこだわらず、価値観に合う園を選ぶことが大切です。
園選びで注目したい五つの組織・システム
保護者がどのくらいの頻度で、どんな風に参加するのでしょうか?保育園・幼稚園の活動で、保護者が関わる機会としては次のようなものがあります。
役員、PTA
PTA組織がある園では、PTA役員のほかクラス委員を数名選出して連携をとる形が一般的です。役員は行事の取りまとめなど参加の機会も多くなります。
当番
登園サポートや給食の配膳など、日々の活動の補助を当番制にしている園もあります。特別な事情がない限りは全員が参加。頻度としては半年に1回くらいのものから毎週のものまで、さまざまです。
ボランティア
当番制の代わりにボランティア制度を採用している園もあります。都合がつく範囲で参加できるため負担は軽く済みますが、希望者が多い場合、参加したくても参加できない可能性もあります。
サークル
趣味や習いごとのママ(パパ)サークル。学園祭などの行事ではバザーや食べ物屋さんなどを出展するのがおなじみです。こちらも参加は任意です。
忙しい保護者にとっては、できるだけ強制参加ではなく任意にしてほしいのが本音ですよね。ただし、挙手制となると参加を迷ってしまい、尻込みしてしまう場面もあることでしょう。手間の多い・少ないではなく園の雰囲気や方針を重視するのが賢明です。親の目線で見て「ここなら前向きに参加したい」と思えること、またその思いを受け止めてくれる園であること。この二つを見学時に見極めてくださいね。
おわりに
保護者と保育士が協力し、子どもを育む共同保育。特色豊かな園が多く、今後もその取り組みに注目が集まります。また共同保育所以外の保育園・幼稚園でも、保護者参加型の取り組みが多数あります。保育者とともにわが子の育ちを応援できるよう、ご自分に合った園を見つけてくださいね。
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30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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