親の離婚が中学生・高校生に与える影響三つ
中学生や高校生になるとかなり大人になりますから、親の離婚によって受ける影響も小学生以下の子どもとは変わってきます。しかしそれでもまだ子どもなので適切なケアは必要です。最後に、親の離婚が中学生や高校生に与える影響をまとめました。
思春期により精神的に不安定になる
中学生や高校生は思春期の真っただ中で、精神的にとてもデリケートになります。それだけに親が離婚することで大きなショックを受けて、深く落ち込んでしまうことがあります。なかなか心を開けず引きこもりがちになり、反対に反抗的な態度をとって家に帰ってこなくなることも。大人に近づいているように見えても、不安定な思春期の子どもだからこそ、やはり離婚による心のケアはしなくてはいけません。
悪いことを「親の離婚のせい」と思う
テストで悪い点を取ってしまった、友達と喧嘩して気まずくなった…。そんな悪いことが起こったとき、「これも親が離婚したせいだ」と何でも離婚に結びつけるようになる子もいます。離婚した親に対して反抗的な気持ちになり、このように思ってしまうのかもしれません。離婚は子どもにとって辛いことなので、こう思うのも仕方ないかもしれませんが、ここで他人のせいにする癖がつくのはあまりよくないことだといえます。
冷静に離婚を受け入れる場合も
中学生や高校生になるとある程度考え方も大人になってくるので、親が離婚したことについて「親も人間だからしょうがない」「我慢して一緒にいるより良い」と冷静に受け止める場合もあります。親にとってはありがたいことですが、それでも親が離れてしまう寂しさは感じるので、考え方はしっかりしていても、まだ子どもだということを忘れずに愛情を注いであげましょう。
おわりに
まだ小さい子どもでも大人に近づいた高校生でも、親の離婚によって何らかの影響を受けるものです。場合によっては、離婚によって受けた影響を社会人になってからも引きずることもあります。親は子どもに負担をかけてしまわないよう、離婚後は愛情を注いだり、できるだけ一緒にいるようにしたりして、ケアをしてあげましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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