「道路族」を知っていますか? 道路族とは、道路を自由に使い、通行人や近隣住民の迷惑になっている人たちです。ここ数年で迷惑行為をする道路族が急増しています。今回は「道路族とは何か」から「道路族への対処法」まで詳しくお話しします。
道路族とは
道路族とは、公共の道路を自分たち専用の場所のように使っている人たちです。道路族は、立ち話をすることもあれば、椅子やテーブルを出してバーベキューをすることもあります。単なる「常識のない人たち」ならば、注意をしてすむような気もしますが、道路族は一筋縄にはいきません。まずは、道路族とはどんな人たちなのかを詳しく解説していきましょう。
道路を遊び場としている子どもとその親
道路族とは子どもとその親で構成されています。未就学児から高校生まで幅広い年代の子どもが道路族になっています。未就学児親子の道路族は、幼稚園バスを見送った後にママたちが立ち話をして「道路族」になるのです。子どもが帰ってきたら、ママは子どもを道路で遊ばせ、子どもも「道路族」になります。「公園に行けばいい」と思いますが、道路族は「公園はボールが使えない」「公園まで遠い」と言って道路を占拠するのです。小学校にあがると、親は家の窓から子どもをみています。子どもは自宅前の道路を庭のように使い、ご近所の子どもたちと遊ぶのです。中学校や高校になっても「道路で遊ぶ習慣」は抜けません。
新興住宅地のように同年代の親と子が集まる場所に多い
新興住宅地は、結婚を機に購入する人が多く、出産時期も近くなる傾向があります。同年代の親子が近所にいれば、もちろん仲良くなるでしょう。子育て世代にとって、学校にあがる前に同級生の友達ができることは大きな魅力です。新興住宅地には袋小路が多く、袋小路は道路族にとって格好の遊び場になります。袋小路ならば、住民以外の車が入ってくる心配もありません。
注意すると一丸となって「族」が反撃する
道路族は、とても結束力が強いです。道路族の行動を迷惑に感じて注意をすれば、道路族が一丸となって反撃に出ます。道路族によっては、注意した人に対して嫌がらせや仲間外れをして、注意した人がその場所に「住んでいられないようにする」こともあるのです。
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道路族が迷惑な理由
道路族が公共の道路を占拠するだけでも通行の邪魔になり迷惑です。しかし実際は、通行の邪魔以上に迷惑をこうむっている人たちがたくさんいます。ここからは、道路族が迷惑な理由を実際におこった話をもとに紹介しましょう。
集団になると声が大きくなってうるさいから迷惑
道路族は、複数人でおしゃべりをしたり遊んだりしています。道路には、たくさんの雑音があるため、みんなで会話をするためには大きな声で話さなければならないのです。集団になると気持ちも大きくなり、笑い声も大きくなります。子どもたちがボールを家の壁にぶつけて遊べば、ボールの音と振動が家の中まで響くでしょう。
事故やトラブルに巻き込まれるから迷惑
道路で遊んでいれば、いつ事故がおこるかわかりません。袋小路ならば通行量は減りますが、住民は車に乗っています。万が一、子どもが車とぶつかってしまったら「道路で遊んでいる方が悪い」では済みません。自分が道路族に入っていなかったとしても、道路族が近くにいるだけで事故やトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。
私有地に入ってくるから迷惑
道路族は、公共の道路を自分の庭のように使います。ボールで遊ぶこともあれば、大縄跳びをすることもあるのです。ボールは、思わぬところに飛んでいきます。道路を飛び出して私有地にボールが落ちれば、子どもは私有地に入ってボールをとろうとするでしょう。実際に花壇の花を踏みつぶされたり、壁に足跡をつけられたりした人もいます。大縄跳びをするときには、柵に縄を結ぶため柵の塗料がはげてしまった人もいるのです。
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「子どもの生きる力を引き出す!」をモットーにして、小学生二人の子育てをしています。現在は、30代後半になりましたが、武蔵野美術大学在学中から物書きを開始しました。職歴は、大学卒業後に会社員として働き、結婚を機に退職しました。現在はフリーランスのライターをしています。保持資格は、簿記3級と秘書検定2級と英検2級です。趣味は「資格の勉強」で、現在は保育士資格取得を目指して勉強をしています。
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