子どもを溺愛しすぎないための対処法
親の過度な溺愛は、子どもの成長を妨げ、問題のある大人にしてしまうことがあります。では、子どもを溺愛しすぎないように、親が気を付けなければならないこととは何でしょうか?
夫との関係性を見直してみる
いつも子どもを第一に考えて、夫をないがしろにしていることはありませんか?夫婦がお互いに自分の悩みや気持ちを伝えなくなると、より一層子どもを溺愛してしまうようになってしまいます。子育ては母親1人でするものではありません。夫の仕事が忙しいからといって諦めず、意識して夫婦の時間を持つようにしてみましょう。夫婦のコミュニケーションが増えることで、ちょうど良いバランスで夫と子どもに愛情を注ぐことができるようになるのです。
子どもに選択肢を与えすぎない
何をするにしても、子どもに「~してもいい?」と聞いている人がいれば、すぐにやめた方が賢明です。例えば、子どもと公園で遊んでいて「もう5時だから家に帰ってもいい?」と聞くのは、一見子どもを尊重しているかのように思えますが、子どもの機嫌を伺って甘やかしていることになるのです。そんなときは「もう5時だから帰るよ」と簡潔に伝えるだけで良いのです。何でも最初から子どもに選択肢を与えるのではなく、“しなければならないこと”はきちんと伝えましょう。
親として威厳のある態度も必要
溺愛というのはダメなことも許してしまうこと、それは子どもの能力をつぶしてしまうことにもつながります。本来子育てとは、子どもが自立して生きていけるように育てることです。本当に子どものことを愛しているのならば、子どもの自立を邪魔するようなことはしませんよね。自立できないまま成長して一番困るのは子ども自身なのですから、それを理解し「ダメなものはダメ」と、きちんと叱り教え、親として自信を持った子育てをしていきましょう。
おわりに
自分の子どもを愛し、大切に思うのは親として当然のこと。しかし、愛情も度がすぎるとお互いを苦しめるものになってしまいます。子どもを溺愛しているかも…と思っている方は、今一度自分の行動を見つめ直し、子どもへの接し方を変えていってみてくださいね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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