妊娠中に離婚を考える女性は意外と多いのかもしれません。普段の生活ではわからなかった夫の本性を知ったり、漠然とした不安であったり、離婚を決意する理由はさまざまです。
今回は、妊娠中に離婚を決意したときに知りたいことや注意点をまとめました。不安な気持ちにそっと寄り添うことができたら幸いです。
妊娠中に離婚を決意する原因
妊娠中に離婚を決意するからには、それ相当の原因があるはずです。まずは離婚を決意する原因の中からよくある三つを挙げます。妊娠前と妊娠後の気持ちの変化にも触れながら詳しく解説します。
夫が浮気や不倫をしたから
妊娠中の女性は、妻から母に気持ちも体も変化します。もしかしたら夫の目には「色気がなくなった」と写るかもしれません。そうすると男性の中には、妻以外の女性に走ってしまう人がいます。
妊娠中の女性にとって夫の浮気や不倫はとても傷つきます。単に「浮気された」というショックだけでなく、これから一緒に子育てができるのか不安になるからです。「いっそ早く離婚してシングルマザーとして強く生きたほうがいいのではないか」と考えてしまうことも無理はないでしょう。
つわりや体調不良のときの対応がひどいから
妊娠中はつわりや体調の変化にトラブルに見舞われます。そんなとき、一番頼りにする夫が家事に非協力、さらに妊婦の体調を気遣ってもくれない・・・そんな対応をされたら離婚を考えても無理はないでしょう。
妊娠は病気ではないから「労わることは甘やかし」と考える人もいます。しかし、実際に目の前でつらそうにしている妻をいたわらない夫とこれから先「家族」として生きていくことは難しいのかもしれません。
経済的に不安があるから
子どもが生まれると想像以上にお金がかかります。それにもかかわらず、夫に安定した収入がない場合はとても不安です。また、安定した収入があっても、妻に十分な生活費を渡さない夫もいます。子どものことを考えれば「両親がそろっているけれどお金でケンカばかりの生活」より「シングルマザーだけど明るい生活」を選ぼうとする気持ちもわかります。
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妊娠中に離婚を考える人 よくある質問
妊娠中の離婚は精神的にも体力的にも一番大変なときに決断をくださなければいけません。だからこそ疑問や不安点をひとつひとつ解決して、心の中のモヤモヤを晴らしていきましょう。ここからは妊娠中に離婚を考える人の、よくある質問にお答えします。
そもそも妊娠中に離婚はできるの?
妊娠中に離婚を考えたとしても「おなかの中に夫の子どもがいるうちは離婚できないのではないか」と思うかもしれません。しかし妊娠中でも離婚はできます。
妊娠中に離婚した場合は、子どもの親権は母親が持つことになります。もしも親権を絶対に自分が持ちたいと思うならば、出産を待たず離婚したほうがいいケースもあります。
慰謝料や養育費はもらえる?
慰謝料は、精神的なダメージを受けたとき、その代償としてもらうお金です。そのため、離婚の原因が夫の浮気や暴力のように夫に非があるときにはもらえる可能性はあります。養育費は子どもがもらう権利を持っているため、離婚原因に関係なくもらうことができます。養育費の支払いを口約束だけで完結すると途中から払わなくなる男性が多いようです。養育費については、子どもの権利を守るためにも公正証書の作成をおすすめします。
離婚後の戸籍はどうなる?
妊娠中に離婚が成立すれば、親権は母親が持ちます。そのため、出産すれば自動的に母親の戸籍に子どもも入ってくると思われがちです。しかし戸籍と親権の流れは全く違います。
妊娠中に離婚が成立していても、生まれた子どもは前の夫の戸籍に入ります。出産後、母親の戸籍に子どもを入れたいときには、家庭裁判所で手続きが必要です。親権者である母親が家庭裁判所に行き「子の氏の変更許可」を申請します。裁判所は申請を許可すると「審判書謄本」を発行します。「審判所謄本」と「入籍届」を母親が住んでいる役所に提出すれば、子どもの戸籍は母親の戸籍と一緒になります。
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「子どもの生きる力を引き出す!」をモットーにして、小学生二人の子育てをしています。現在は、30代後半になりましたが、武蔵野美術大学在学中から物書きを開始しました。職歴は、大学卒業後に会社員として働き、結婚を機に退職しました。現在はフリーランスのライターをしています。保持資格は、簿記3級と秘書検定2級と英検2級です。趣味は「資格の勉強」で、現在は保育士資格取得を目指して勉強をしています。
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