通う学校を自分で選ぶ「学校選択制」のメリット・デメリット

「学校選択制」のデメリット

通学路
一見、いいことばかりのような「学校選択制」ですが、もちろんデメリットもあります。デメリットは進学した子どもや親というよりは、地域や学校自体へのものが多いようです。早くも「学校選択制」から撤退している教育委員会が存在しているのは、これらのデメリットのせいかもしれませんね。

学校間の格差がさらに広がってしまう

進学する学校が選べると、自ずと「人気校」が生まれます。もちろん、抽選などで入学者の人数を調節しているでしょうが、人気校が誕生すると、どうしても生徒が集まらない学校も出てきます。もともと生徒数が少なかった学校で子どもが集まらなかった場合は、学校自体がなくなってしまうケースも。生徒数の少ない学校というと田舎の学校のイメージがあるかもしれませんが、都市部でも少子化の影響で一学年一クラスという学校は少なくありません。そういった学校同士が生徒を取り合うような状況になってしまうと、学校の先生方や教育委員会も疲弊してしまいます。

地域社会と学校の関係が希薄になる

公立の小学校や中学校は、校区の地域との関係が深いという特徴があります。そのため、町内会や子ども会などとも密接なつながりがあり、切っても切れない関係ともいえるでしょう。しかし「学校選択制」を導入すると、子どもたちがさまざまな地域の学校へ通うことになるので、今まで通りの関係を築いていくのは難しくなる可能性が。学校へ登校する子どもたちを見守る「見守り隊」などの活動や地域の幼稚園、保育園との連携、小中学校同士のつながりがあります。幅広い世代との関係性を深めることが出来る地域社会と公立学校との関係性を維持できなくなってしまうかもしれません。

おわりに

「学校選択制」は、公立の学校から子どもの個性に合わせて学校を選ぶことができる魅力的な制度です。地域によってその環境を上手に利用して特色のある学校づくりをしている自治体もあります。気になる方は、ぜひお住まいの自治体で実施しているかどうか調べてみてください。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

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