虐待の加害者で一番多いのが実の両親、その理由は?

親が虐待の加害者になってしまう理由とは?

虐待しそうな母親
児童虐待は複数の要因が重なったときに起こると言われています。ここからは"親はなぜ子供を虐待してしまうのか"ということについて、児童虐待のリスク要因のデータ(厚生労働省)を元に解説していきます。

虐待が起きる要因1・保護者側の問題

厚生労働省がまとめた保護者側の虐待リスク要因には、以下のようなものがあります。

  • 望まぬ妊娠、または10代のうちに妊娠した
  • 産後うつやマタニティブルーなどを起こし、精神的に不安定である
  • アルコール依存や薬物依存がある
  • 精神的障害・知的障害・慢性疾患がある
  • もともと攻撃的・衝動的な性格である

特に保護者が10代など若いうちに出産した場合には、育児に対する不安や知識不足からストレスが蓄積しやすく児童虐待を起こしやすいと言われています。

虐待が起きる要因2・子ども側の問題

厚生労働省がまとめた子ども側の虐待リスク要因は次のようになっています。

  • 乳児期である
  • 未熟児である
  • 障害児である
  • 多胎児である
  • その他育てにくい要因を持つ子どもである

自分の思い通りに育てることができなかったり少しでも子育てにつまずいてしまうと、虐待につながる可能性があります。しかし上記の子ども側のリスク要因を見ても、子どもには何の落ち度もありません。どのような子どもであっても、親がしっかりと子どもを理解して子育てをする意識が大切です。

虐待が起きる要因3・養育環境による問題

厚生労働省がまとめた養育環境にある虐待リスク要因は、以下のとおりです。

  • 単身家庭(未婚含む)
  • 内縁者などの同居人がいる家庭
  • 子ども連れの再婚家庭
  • 人間関係に難がある家庭(夫婦間、親族、社会含む)
  • 転居を繰り返す家庭
  • 経済的に不安定な家庭
  • DVがある家庭

さらに定期的な妊婦健康診査、または乳幼児健康診査を受診しない家庭も虐待リスク要因が高いと言われています。

おわりに

近年では虐待の加害者である親の更生を促す団体も増加しており、各所で虐待のない社会を作る努力をしています。「子に過ぎたる宝なし」という諺にもあるように子どもは社会の宝です。大人が手助けし、虐待のない世の中にしなければなりません。そのためにも周囲の大人が子どもの異変にしっかりと気づき、対処できるようになることが望まれます。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

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