子どもと「誰か」を比較すると劣等感に
勉強に関しては、子どもと「誰か」を比較しがちなものです。例えば、成績の良いクラスメートがいると「○○君は毎日予習しているよ」などと言いがちですよね。しかし子どもと「誰か」を比較すると、劣等感を抱かせてしまう場合があります。
子どもと「誰か」を比較してはいけない
子どもの勉強に関しては、さまざまな比較対象が浮かんでくるものです。例えば、クラスメート・友達・兄弟などですね。また子どもと「自分の子どもの頃」を比較してしまうこともあるかもしれません。「私が子どもの頃は、もっと勉強を頑張ったよ」といった感じですね。このように、親は、子どもと「誰か」を比較しがちなのです。しかし、このような比較した言葉がけは子どもにしない方が良いでしょう。
親の無意識な言動が、子どもの不安につながる
注意して子どもと接していても、子どもは「比較された気分」になることがあります。例えばテレビで「天才少年」の特集がされているとき、親が「この子すごいね!」と言ったらどうでしょう。子どもは「自分と天才少年を比較された」と感じてしまうかもしれないのです。比較されたことを感じた子どもは、不安感を抱くかもしれません。このように親の何気ない言動が、子どもの自信の欠如につながることもあるのです。
言葉がけのビフォー・アフターの例③
比較対象を考えてしまうと、子どもと「誰か」を比較した言葉が出がちです。そのため、比較対象を一切考えず、子どものみを見てあげるといい言葉がけができますよ。
おわりに
子どもの勉強のことを考えるのなら、言葉がけを大切にしてください。例えば、成績が落ちたことを叱るよりも頑張った過程を褒めてあげましょう。そのようにすれば、子どもの勉強のやる気を高めることができるかもしれません。これらの基本を心がけて実行に移してみてくださいね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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