ピラミッドメソッドによる変化は子どもだけでなく、保育者にも
ピラミッドメソッドを取り入れることは、子どもだけではなく保育者にとっても、うれしい面がいくつかあります。ピラミッドメソッドを取り入れている園に務めている先生の中には、子どもと一緒に成長していることを実感できる方も多いといわれています。
保育者のモチベーションが高まる
子どもの自主性を引き出し伸ばしてあげる教育は、保育者のサーポートなしでは成り立ちません。保育者同士の情報共有や話し合いなども、これまで以上に必要になります。保育者が子どもたち、ひとりひとりの個性に寄り添って教育に関わることに、やりがいを感じることも多いようです。
子どもたちと「やりとり」を行うことで保育の楽しさを実感できる
自主性が育つにつれて、子どもたちは自分自身の考えや意見を持つようになります。こちらが指示するだけではなく、しっかりした考えを持つ子どもたちと立派な「やりとり」ができることは、自分たちが学ばせたことも数多くあり、充実感を持つ保育者も少なくありません。
園内全体の雰囲気がよくなる
ピラミッドメソッドを取り入れている保育園や幼稚園は子どもたちだけでなく、保育者や保護者同士の関係も良好であることが多いといいます。無理に枠の中に押し込める必要がなく、ひとりひとりの自主性を伸ばす教育方針は、子どもだけでなく保育者にもよい影響を及ぼすからだといわれています。また、モチベーションが高くなると先生同士の結束も深まり、情報共有や話し合いなどが、さかんに行われるようになるのも理由のひとつでしょう。
おわりに
子どもの自主性を伸ばしながら、のびのびと園で過ごせるピラミッドメソッドは、今後より注目されることでしょう。ピラミッドメソッドを取り入れている園では子どもたちだけではなく、保育者や園全体の雰囲気も和気あいあいとしたところが多い印象です。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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