小学校でクラス替えを毎年行う事のデメリット
毎年のクラス替えには得られるメリットも多数ありますが、反対にデメリットもあるのは確かです。
クラス替えにおけるデメリットには、どのようなものがあるかについてご紹介します。
子どもがクラスに馴染むのに時間がかかる
例えば、毎年クラス替えを行っても、すんなり友達が出来る子どもがいる一方で、なかなかクラスに馴染むまでに時間がかかってしまう子どももいますよね。
そのような子どもの場合、仲良く出来そうな友達を見つけて、固定のグループに落ち着くまでは、学校が楽しくないと思ってしまうケースもあります。
学校に行く事が憂鬱になってしまう子どももいる
小学生にとって学校が楽しいかどうかは、仲良くできる友達がいるかいないかで決まってしまう部分も大きいですよね。
そのため、せっかく仲の良い友達が出来ても、毎年クラス替えで離ればなれになってしまうと、学校自体に行く事が憂鬱だと思ってしまう子どももいるのです。
クラスの一体感が出るまでに時間がかかる
小学校に限らずかもしれませんが、クラスの一体感が出てくるまでには、ある程度の時間が必要になります。生徒それぞれの個性がだんだんと発揮されてきて、クラスの中心になれるような子どもが出てくるまでには、早くても2~3か月は必要でしょう。
そのため、クラスの一体感が確立されてきた頃に毎年クラス替えがある場合、なかなかクラス全体の団結力が引き出されるタイミングがつかめないという事に繋がる可能性があるのです。
おわりに
クラス替えは、子どもたちにとって重大なイベントであり、クラスの雰囲気が毎年変わっていくことになります。毎年のクラス替えは得られるメリットが多い反面、デメリットもあるという事を、保護者ともども心に留めておくことが必要ですね。
そして、クラス替えの直後は子どもがナーバスになっていることもあるので、子どもの変化に注意しましょう。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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