小学校では、進級するにつれてクラス替えがありますよね。クラス替えでは、仲が良かった友達と離れてしまう場合も多く、子どもにとっては一大イベントだと言えるでしょう。
ただ、保護者世代のクラス替えというと、2年毎が一般的だったと思いますが、最近では毎年クラス替えを行う学校もあるようなのです。ここでは、小学校のクラス替えについて詳しく解説します。
小学校のクラス替えは毎年あるの?
それでは早速、小学校のクラス替えは毎年あるのか?というテーマで、見ていきたいと思います。クラス替えは、学校によって異なるケースも多いため、実際はどのくらいの頻度で行われているのかをご紹介しましょう。
小学校ではどのくらいの頻度でクラス替えをする?
ベネッセが行ったクラス替えに関するアンケートでは、毎年クラス替えをする学校は60%、2年に1度のクラス替えは30%という結果が示されました。このアンケート結果からも分かるように、全国的に毎年クラス替えをしている小学校は意外と多いという事が理解できますね。
保護者の世代では毎年のクラス替えは多いという意見も
毎年クラス替えがあると聞くと、世代によって「普通」だと感じる人と「多すぎるのではないか」と感じる人に分かれるかもしれませんね。実は、現在の小学生の保護者世代は、クラス替えというと2年毎というイメージが強いのです。
クラス替えは、良くも悪くも子どもたちの学校生活に大きく影響します。それにより、保護者の中には毎年クラス替えを行うのは不安を感じる人もいるようです。
クラス替えを毎年行う事に対する子どもたちの反応は?
では、クラス替えを毎年行う事に対する子どもたちの反応はどうなのでしょうか?
結論から言うと、子どもたちの反応は半々と言ったところのようです。友達が増える事が楽しみだと答える子どもたちがいる一方で、毎日一緒にいた友達と1年でお別れしてしまうのは寂しいと答える子どもたちもいます。
子どもたちが気にしているのは、やはり友達との関係性です。この部分を教師側がどうフォローするかが、新たな課題として見える気がしますね。
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小学校でクラス替えを毎年行う事のメリット
ところで、小学校でクラス替えを毎年行う事には、どのようなメリットがあるのでしょうか?さまざまな意見がある中においても、実はクラス替えを毎年する事にはいくつかの魅力が潜んでいます。
クラスの中での平等さが保てる
クラス替えを行うと、今までそのクラスで中心的な存在だった生徒も、また新しいクラスを構成していく中で役割や立場が変わってきます。ずっと固定の生徒だけが目立つような環境をあえて毎年変える事で、子どもたちの関係における平等さを保つことが出来るのです。
色々なタイプの友達を作る事が出来る
長い間クラスが固定されてしまうと、その中で仲良くする友達も必然的に固定されてしまいますよね。
しかし、毎年クラス替えを行う事で、クラス内での人間関係も一新されるので、新しいタイプの友達と仲良くなれるキッカケ作りになるのです。
クラス内の雰囲気が良い意味で変わる
子どもたちの中でも、周りに意見を言いやすい子と、引っ込み思案な子がいます。
ただ、クラス内の雰囲気というのは、やはり意見を言いやすい子の色に染まってしまう傾向にあるため、クラス替えを毎年行う事で、特定の生徒の色になるのを防ぐ事が出来ます。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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