アダプティブラーニングのデメリット
メリットがあるものには、必ずデメリットがあるものです。アダプティブブラーニングには、どのようなデメリットがあるのでしょうか?ぜひ、チェックしてみてくださいね。
生徒のやる気が出にくい傾向に
アダプティブラーニングは、的確な勉強方法を提供してくれる魅力的なシステムではありますが、どうしても機械相手になってしまうため、生徒のやる気が出にくいという欠点があります。先生に直接個人指導を受けた方が、学力が上がる生徒も多く、アダプティブラーニングが生徒全員の学力の向上につながるとは言い難い特徴があります。子どもによって、合う、合わないがある勉強システムなので、それぞれに合った教育を受けさせることも大切です。
実技の競技は難しい面がある
教育の中には、筆記で教わるものだけではなく、調理や制作授業など、実技で行うものも多いです。そういった筆記ではなく作業を行う授業は、アダプティブラーニングでの指導は難しく、ICTやAI技術を駆使しても、充実した教育を受けることは出来ません。人間の教師であれば、生徒たちの実技を目で見て、得意不得意を見分けることができますが、データを分析し、情報を割り出すアダプティブラーニングでは、上手に見分けることが難しいのです。
導入コストがかかる点に課題を残す
アダプティブラーニングを導入する場合には、専用機器や教材の購入が必要です。そのため、大きなコストがかかります。アダプティブラーニング導入のためのコストは、全額が学校負担ではなく、生徒の学費に頼る学校が多いのです。良い教育を受けることは出来ますが、結果的に保護者や生徒への負担が増えてしまう可能性があります。
おわりに
教育分野において、ICTやAI技術の活用は年々進んでおり、日本でも徐々により質の高い教育を受けることができるようになって来ています。まだ、アダプティブラーニングを導入している学校は少ないですが、今後はパソコンやタブレットから授業を受けることが当たり前の時代が到来するかもしれません。これかりも、アダプティブラーニングに注目していきましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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