性別問わず「生きる力」が身に付きやすい
実は男女別学校の方が、「男らしい」や「女らしい」などの性別からくる固定概念を意識することがあまりないのかもしれません。なぜなら、学校生活の中ですべてを自分たちでやり抜かなければいけない場面が多いからです。
性役割を考えずに行動できるようになる
男子だから力仕事、女子だから裁縫や料理など、役割を性別によって分けることを「性役割」といいます。今どきこのような考え方は古いような気がしますが、共学校へいくと自然と性役割が生まれてしまいがちです。しかし、同性しかいない男女別学の学校ではそれが通用しません。例えば、女の子でも重たい荷物を持たなければいけませんし、その子にとってはそれが当たり前になります。そして、それは大人になったあとも「性役割」にとらわれない、自立した人間になることに役立つでしょう。
自主的に考え実行する力がつきやすい
性役割がない環境で、学祭や体育祭などの学校での大イベントを行う機会は、子どもたちの成長のチャンスです。なぜなら、異性への遠慮や甘えがない環境で、話し合いや準備をしていかなければいけないからです。男の子でも繊細な作業が、女の子でも大工作業が必要だという場合でも、自分たちの手で完成させるしかありません。このように甘えられる相手(異性)がいないので、自分で考えて実行していく行動力が必然的に身に付いていきます。
おわりに
男女別学についていかがでしたか?男女別学って奥が深いことがわかりましたね。
社会に出れば、異性といっしょに仕事をすることになります。そのため、同性しかいない男女別学の学校は不自然にみえて敬遠されているのかもしれません。しかし、「男らしく」「女らしく」ではなく、「自分らしく」過ごしやすいのは別学校の方なのかもしれません。
2020年3月まで私立開成中高の柳沢校長も
「中高時代というのは、男女別学がよいと思っています。男女は大人になった後、社会学的に見れば違いはない。しかし生物学的には違います。身体的な成長の速さが異なる中高時代に、それぞれが最大限能力を発揮するには、別学で学ぶのがよい。そして、身体的・精神的な成長が完成した大学以降は、共に学ぶというのがよいと思っています」
と言っています。確かに13歳から18歳の成長が著しい時期に共学、男女別学で過ごすということは大きく違ってくるような気がしますね。ぜひこれから進学するご両親は参考にしてください。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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