中学受験をする際に必要な書類として登場する「調査書」。聞きなれない書類ですが、受験する学校によって合否にもかかわる大切な書類です。一体、調査書には何が書かれているのでしょうか?小学校生活のどこまでが志望校に伝わるのでしょうか?学校の先生に依頼するときにはどうすればよいのかも含めて、まとめてみました。
そもそも調査書は何のための書類?
調査書は中学校が受験生の学校生活を知るための資料として、受験時に提出を求めるものです。教科ごとの成績はもちろん、小学校での様子、休んでいる日が極端に多くないかなどを確認するためのものになります。
調査書は小学校での評価をまとめたもの
調査書とは主に「成績」「生活態度」「出欠状況」「特技」など、子どもの小学校での様子がまとめられています。学校生活を客観的に判断するためもので、中学受験をする場合に願書などと共に出願書類として用意します。受験日当日の試験や面接ではわからない、学校での生活態度などを受験校に伝えるための大切な情報です。学校によって重要度の大小はありますが、合否の判定にもかかわる重要な書類だと考えて間違いありません。中学校や高校の「内申書」のようなものだと思えば、わかりやすいかもしれませんね。
志望校によって調査書の内容が違う
受験する中学校によって、調査書の重要度も内容も違います。私立の場合は学校独自の様式が願書と共に配布されている場合が多く、公立一貫校の場合は自治体ごとに統一様式が用意されています。何年生からの情報を書かなければいけないかも学校によってまちまちです。内容については、学校の勉強以外でどのような学習の取り組みをしているかなども問われることもあり、身近なところでは「漢検」や「数検」、「英検」など、子どもががんばって取得した検定についても記入できる場合もあります。
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中学受験するときには絶対に必要?
中学受験時に調査書が必要かどうかを確認するには、まず志望校のサイトを閲覧することが一番簡単な方法です。ほとんどの私立中学校が入試情報のページを設けていますので、出願時に必要な書類をチェックしてみましょう。
中学受験をするなら知っておいて損はない
出願書類は受験を意識した段階でチェックしておくことをおすすめします。想定外のことが起こることもありますので、受験直前に準備をし始めるのでは遅すぎます。ある程度志望校が絞られた5年生の時には、前年度の入試情報からでもよいので、必要書類を把握しておくと安心でしょう。また公立中高一貫校の調査書などの出願書類は自治体の教育委員会のサイトで書式などをチェックできることもあるようです。調査書も含めて、出願書類は配布が始まり次第、早めに準備することが鉄則です。
調査書で何をチェックしているの?
調査書で何をチェックしているかは、学校によってさまざまです。成績などは気にせずに、出席日数だけしか参考にしていない学校もあります。志望校が調査書で何をチェックしているかは、説明会やインターネットなどの情報から探るしかありません。なるべく、学校説明会などには参加をしておくと良いでしょう。また調査書がいらない私立中学校も増えています。事情があって小学校の欠席日数が多いなど、調査書の提出に不安を覚える場合はそのような学校も受験してみても良いかもしれませんね。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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