共働きで中学受験を乗り越えられる?どんなフォローが必要か

中学受験には父母の分業も大事

習い事の送迎
共働き家庭が有利なのは、父親と母親の双方が協力する態勢が整いやすい点です。普段からまったく家庭に参画せず、すべてを主婦(もしくは主夫)任せにしているパートナーは言語道断ですが、そもそも中学受験は家族全員の協力がなければ成り立ちません。態勢が整っていない家庭は、低学年のうちから徐々に分業を意識して受験に備えてください。

日常的なケアを分担する

塾への送迎、保護者会への出席、子どもの健康管理など、日常的なケアは父母で相談して分担を決めておくことをすすめます。仕事のマネジメント管理と同様に、タスクを整理してみるとわかりやすいです。中学受験は小3の冬から6年生の本番まで、長い道のりです。親の仕事上の忙しさやタイムスケジュールは年によって、月によっても変化があると思います。定期的に分担は見直し、相談してください。「自分の役目は○○」と、やるべきことが明確になっているほうが、見通しが立ち、精神的にも余裕を持てます。子どもも、誰に何を頼めばいいかわかっていたほうが、安心できます。

息抜き担当を決めるのも良い

両親が、同じような態度で子どもを叱咤激励していると、いざというときの逃げ場がなくなります。どちらかが厳しい場合は、どちらかが子どもの逃げ場になってやり、家庭のなかでも息抜きができるようにフォローしてあげるのが長丁場を乗り切るコツです。子どもが低学年のうちは、母親に頼ってくることが多く、一般的に思春期前期といわれる5年生後半から本番の6年生にかけては、同性の親のアドバイスが受け入れられやすくなるようです。親子で一緒に楽しめる趣味を見つける、時には車で遠回りして帰る、など気持ちを伝え合う機会を作ってあげてください。

おわりに

共働きの両親の姿を、子どもは案外しっかり見ています。親が余裕をなくしたり、いつも怒っていたりすれば、悲しむのは子どもです。どんとかまえて子どもの不安を受け止めてあげられる余裕を持つことが一番大事なフォローの方法です。子どものメンタルを支えるのは親だけができる仕事と考えて、会社と家庭をバランスよくマネジメントしてみてください。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

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