全寮制インターナショナルスクールの費用
学校や寮で高度な教育が期待できる全寮制インターナショナルスクール。しかし、入学をさせるとなると気になるのが費用面です。なんとなく高額なイメージではありますが、海外のボーディングスクール、さらに国内の普通学校とどの程度違うのでしょうか。
割高な学費も海外留学と比べるとお手頃?
都内私立高等学校の1年生は年間総額で約93万円が必要です(令和3年度東京都)。
一方、国内のボーディングスクールから例を挙げると、2022年開校の「国際高等学校」は授業料210万円、入学金50万円、さらに寮費が140万円となり、1年間で400万円かかります。普通高校へ通うよりも実に約4倍もの費用が発生します。
しかし、海外のボーディングスクールに目を向けると、世界で最も高額といわれているスイス「ル・ロゼ学院」をはじめ、名門校の中には1,000万円以上の学費が必要な学校もあります。もちろん、そこまで高額でない学校もあります。
しかし、教材費などの学校の諸経費のほかに、留学には仲介手数料なども必要です。何よりも子どもの帰省や親の学校イベント参加用の往復旅費など、見えない出費がかなり高額になります。国内であれば海外のボーディングスクールへ留学させるよりは割安で、かつ留学先と同じような教育を受けられるのでお得な気もしますね。
学校によって奨学金や兄弟割引が利用可能
多くのボーディングスクールが、家庭の経済状況によって学習の道が閉ざされることのないように奨学金制度を用意しています。全額や半額、25%、15%など、審査によって授業料が割り引かれます。
また、兄弟姉妹が同時在学している場合に使用できる割引や、親族に卒業生がいる場合の子弟割引などがある学校も。それらの制度や審査方法は学校によってさまざまです。調べてみると国内の私立学校へ進学するよりも奨学金制度が手厚い学校が多いことに驚かされます。
おわりに
映画『ハリー・ポッター』シリーズでもおなじみのボーディングスクール。早い時期から子どもと離れて暮らすのはさみしいですが、日本でも将来の選択肢が増えるインターナショナルスクールとして、全寮制学校という選択肢が増えるのはうれしいことですね。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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