中学受験を考えている小学生は、塾通いが必須です。受験情報が手に入りますし、本番までのペース配分も相談できます。中学受験をしない小学生でも、子どもの性格や学習進度によっては、塾通いを検討してもいいでしょう。小学生の塾通いの実態と判断の目安についてまとめました。
小学生の塾通いの実態
文部科学省は、平成6年(1994年)から隔年で「子どもの学習費調査」を行っています。子どもを学校に通わせている保護者が支出した学習費の調査です。学習費の内訳は、学校教育費・学校給食費・学校外活動費となっています。学習塾の費用は、学校外活動費の費目として調査されています。
4年生から増えていく塾通い
平成28年(2016年)の調査によると、小学生全体では、公立で約4割、私立で約7割の子どもが塾に通っています。学習塾の費用がもっとも多かったのは私立小学校6学年です。傾向としては、小学校1~3年生は比較的金額は少なく、4年生からぐっと増えていきます。小学校3年生の費用がひとり当たり1年間、約3万円のところ、4年生では約6万円と、およそ2倍の学習費です。やはり、中学受験を見据えた家庭が塾通いをすすめる傾向が強く、6年生では模試代などが多くかかるため、費用も高額になります。
学習塾・進学塾・専門塾の違い
小学生のための塾は、主に3種類あります。ひとつは、学校で学習した内容を反復・強化もしくは補完するための学習塾です。もうひとつは、中学受験を目標にした進学塾です。学校プラスアルファの内容を学び、受験テクニックにも対応しています。このふたつを合わせて、総合学習塾と名乗っている塾もあります。最後のひとつは、英会話やプログラミング、科学実験などの専門塾です。得意な分野を伸ばし、学校ではフォローしきれない分野を補います。
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いつから塾に行く?ベストのタイミング
子どもを塾にいかせるタイミングは悩みどころです。文部科学省の調査によれば、1年生から通っている子もいますので、決断はそれぞれの家庭の事情や考え方によります。そのほかのスポーツや習い事との兼ね合いもありますので、およその目安とあわせて家庭で検討しましょう。
受験組は小3の2月からが標準
中学受験の予定があるなら、小学校3年生の2月が標準的なタイミングです。多くの塾で、受験のためのカリキュラムがスタートします。もちろん、多少遅れても問題はありませんが、新しい学年が始まる4月は、子どもにとってもストレスがかかる時期です。2月はさまざまな行事が終わり、学校生活が落ち着いている時期でもあります。塾に慣れた状態で新学期を迎えられれば、精神的にも肉体的にも負担を分散することができるでしょう。ただ、受験カリキュラムが小学校5・6年の2年間で組まれている塾もあります。その場合は、4年生の終わりごろが目安になります。希望している塾のカリキュラムをよく確認してみてください。
テストの点が取れなくなってきたら考えよう
中学受験の予定がない場合は、学校のテスト結果が目安になります。学校のテストは、学習範囲を超える問題が出ることはありません。たまに応用力、力試しの問題があっても、配点は小さく、学んだことがしっかり身についていれば80点前後は取れるはずです。逆に、70点を下回る点数が続くようなら、補習塾に通いだすタイミングだといえます。小学校から中学校までの学びは、連続したものです。同じ範囲を繰り返し、深めながら学習を重ねていきます。土台がしっかり理解できていないと、上に積み重ねても学力が安定しません。ケアレスミスなのか、理解不足なのか、テストの内容も吟味してタイミングを考えてみてください。
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子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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