通信教育を利用する保護者のサポート
中学受験を通信教育だけで乗り切れるかどうかは、保護者のサポートが鍵になります。通信教育の有利な点を生かし、不利な点を補強するような協力ができれば理想的です。
スケジュール管理のサポート
塾に比べて、家のなかは誘惑がいっぱい。テレビやゲーム、おやつ、漫画、といった定番のものから、学習に使うタブレット自体が学習のさまたげになる場合もあります。保護者は、自学の環境を整えてあげなくてはいけません。教材をあたえておくだけで勝手に勉強するだろうという過信は禁物です。基本的に、子どもは気が散りやすく計画性がないものと考えて、学習の進み具合や理解度をよくみてあげましょう。
受験が近くなったら模試の利用も検討
通信教育には多くのメリットがありますが、唯一心配なのは、テストの経験値不足です。受験当日は、慣れない環境で長時間の集中を求められます。時間制限があるなかで問題を解くのは、プレッシャーがかかる作業です。本番で緊張しすぎないように、受験が近くなったら公開模試を受けることも検討してみてください。
勉強以外の実体験も大切
せっかく通信教育を利用するのですから、時間を有意義に使いたいですね。習い事を無理にやめさせたり、家族の時間を削ったりせず、貴重な子ども時代を楽しく過ごせるように心を配ってあげてください。正直なところ、勉強以外の実体験が少ないことは、受験にも影響します。中学受験では、学んだ知識をどのように生かして問題を解決するか、考えさせるような出題をするところもありますし、面接もあります。知識の詰め込みだけではなく、さまざまな体験を通じて考える力や感受性を育てることも大切です。
おわりに
通信教育には、中学受験に特化したコースがあり、塾に比べて費用も抑えられています。やりたいことを続けながら勉強もがんばりたい、という子にとっては、よい選択肢でしょう。実際の合格者のなかにも、塾に通っていなかった子が一定数います。子どもの性格、保護者のかかわり方について家族でよく相談し、検討してみてください。
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子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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