字が汚い理由を探り小学生のうちから改善を
学生時代や就活、社会に出てからと、さまざまなシーンの中で、字が汚いことが原因で損をすることがあります。お子さんの書く字が「汚いな…」と感じたら、そう感じる原因を分析し、改善しましょう。
上手な字ではなく丁寧な字を目指そう
人が「汚い字」と感じるのはどんな文字でしょうか。一つひとつの文字単位で見ると、文字がつぶれていたり、止めやハネ、はらいなどが明確になっていなかったりする文字になってしまいます。また文章単位で見ると、文字の大きさが揃っていなかったり、間隔が極端に狭かったりする状態を指します。
上述した就活における履歴書の話にもあったように、大切なのは相手に読みやすい文字を書くことです。美しい文字を書くことを目指す必要はなく、「一つひとつの文字を書き順に従って確実に書き、文字の大きさや間隔に気を配る=丁寧に文字を書く」ことを心がけるだけでも、「汚い字」はずいぶん改善されます。
漢字の書き取りの宿題が出たら、書き順をきちんと守り、止めやハネ、はらいなどに気をつけて一つひとつの文字を丁寧に書くことを声かけしてみましょう。普段、スピード重視で適当に書いている子どもにとっては、時間がかかって苦痛に思えるかもしれません。休憩しながら取り組むよう、アドバイスをしてあげてください。
低学年のうちは焦らず見守ることも大切
低学年のお子さんの字の汚さが気になるという保護者の方も多いと思いますが、1、2年生のうちは筆圧が弱く、線がうまく引けない子もたくさんいます。学年が上がっていくと、徐々に線が書けるようになるので焦らずに見守りましょう。
その際、お手本を見ながら止めやハネ、はらいなどに注意して丁寧に書くことを意識するよう声をかけることは大切です。また家でも文字や絵を書く(描く)機会をつくり、書く(描く)ことに慣れるようにするのもよいでしょう。タブレットやスマホのお絵描きソフトをうまく活用すると、子どもも飽きずに取り組めます。
おわりに
生活のさまざまなものがデジタル化へと移行し、将来的には学校生活の中でも文字を書く機会が減るかもしれません。「汚い字」の実用面でのデメリットは減っていくと思われますが、「文字が人に与える印象」という面でのデメリットはなくなりません。
「汚い字を直す」とは、美文字を書けるようになることではありません。見る人の読みやすさを考えて文字を書くことです。小学生のころから読みやすい字を意識して、文字を書く習慣を身につけましょう。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
ピックアップ
企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。