赤ちゃんが生まれてからの生活は日々目まぐるしく、あっという間に数カ月たっていきます。はじめのうちは母乳やミルクだけを与えていたけれど、赤ちゃんの成長具合に合わせてジュースや離乳食のことも考えていかなければなりません。今回は、赤ちゃんにジュースをいつから飲ませてよいのか、気をつけておきたいポイントについてご紹介していきます。
いつからジュースを飲ませてもいい?
離乳食をはじめるタイミングは、首がすわり、ある程度すわれるようになった生後5~6カ月程度といわれています。ジュースについても、離乳食がはじまった生後6カ月以降がいいでしょう。ここではその理由について解説します。
離乳食前の赤ちゃんには母乳やミルクが栄養源!
2003年に世界保健機関(WHO)が発表した指針では、生後6カ月前の赤ちゃんには母乳・ミルク以外は必要ないとしています。厚生労働省がまとめた「授乳・離乳の支援ガイド」でも、離乳前の乳児にとって最適な栄養源は母乳・ミルクだとしています。
その理由として、母乳・ミルクの摂取量の減少・各種ミネラル類の摂取量低下の心配・乳児期以降に果汁を過剰摂取する傾向や低栄養・発育障害との関連などがあげられています。栄養学的にも離乳食前からジュース・果汁を与えることに意義は認められていないのが現状なのです。
生後2~3カ月って話も聞くけれど?
生後2~3カ月ころになると、おばあちゃん世代からは「そろそろ果汁を与えなくちゃね」なんていわれることもあります。そういわれると、あげなければいけないのかな?と心配になるママも多いはず。おばあちゃん世代ではそれが「正解」だったのですが、先述したように厚生労働省の指導方法に変化がありました。そのため、現在では離乳食開始以降がいいということになります。
合わせて読みたい
赤ちゃんにジュースを与えるポイント
赤ちゃんにジュースを与えてもよさそうな時期が訪れた場合、どのようなポイントを押さえておくといいのでしょうか?多くのママからよく聞かれるポイントを三つピックアップしてみていきましょう。
目安の量はあるの?
離乳食などでもいわれることですが、赤ちゃんが生まれて初めて口にする食べ物のなかには、アレルギー反応を示すものもある可能性があります。はじめのうちは少しずつ与えるのは自然なことです。はじめのうちはスプーン1杯など少しずつ与えるようにしましょう。子ども用のジュースなどは小さくても100~125ミリのタイプが多いですが、少量からにしてください。あくまでも栄養源は母乳やミルクであって、食事の妨げになるようなジュースの与え方は避けたいですね。
ジュースはそのまま与えていいの?
さゆで2~3倍に薄めて与えるようにしましょう。ジュースは果糖が含まれており、カロリーも高めです。そのまま与えてしまっては、味が濃すぎるでしょう。はじめは市販のものよりも、自宅でリンゴやミカンなどをしぼった果汁を少し薄めてスプーンで与えるのがおすすめです。
果汁100%も甘いですが、還元濃縮と記載されたジュースも注意です。還元濃縮は、原材料から絞られた後、保管されていた濃縮原料が使われています。濃縮原料を100%果汁と同じ濃度に水分を再度加えているということです。いくつかの工程によって加工されていることもあり、赤ちゃんには自然な果実をしぼった果汁から与えてみましょう。
どんなジュースなら与えてもいい?
幼児用のジュースはたくさん販売されています。しぼった果汁に少しずつ慣れてきたら、使ってみるのもおすすめです。リンゴやニンジン・モモ・ミックスなどがよく販売されており、飲みやすいでしょう。幼児用なら大丈夫だろうと思われがちですが、やはり味は赤ちゃんにとっては濃く感じるでしょうから、2倍程度に薄めてあげるといいですね。汗をかきやすい赤ちゃんにとって夏季の水分補給は重要です。そんな時には、アクアライトなどベビーイオン飲料があります。
合わせて読みたい
長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。