赤ちゃんが公園デビューできたら、次は動物園に連れて行ってあげたいな…と考える人は多いのではないでしょうか。動物園なら何度も行ったことがあるから大丈夫!と気楽に構えがちですが、大人だけで楽しむのと赤ちゃん連れでは勝手がちがいます。
赤ちゃんを動物園に連れていくのに適した月齢や動物園での楽しみ方、準備しておくといいことなど、赤ちゃん連れで動物園に行くうえで知っておくと便利なことをご紹介します。
動物園に連れて行くなら7カ月以降
赤ちゃんを動物園に連れていくならどれぐらいの月齢からがいいのでしょうか? 3カ月で連れて行ったという人もいれば、1歳を過ぎてからという人もいて、コレという答えはありません。しかし、赤ちゃんの発達を考えると、月齢7カ月以降がよいのではないでしょうか。その理由を探ってみましょう。
6カ月以降でおすわりができる
歩き出す前の赤ちゃんに動物を見せるとき、どのようにして見せるでしょうか? 抱っこひもという手もありますが、やはりベビーカーにおすわりさせて見せるのがいちばん楽ですよね。
筋肉や神経が発達し、おすわりができるようになるのは、月齢6~7カ月ぐらいとされています。しっかりおすわりができるには、月齢9カ月ごろまでかかるかも。そして、おすわりができると赤ちゃんの目の前の世界は一気に広がります。
しっかりすわることができるようになると、目の前にあるさまざまなものに好奇心を抱くように。いろいろなものを見ることは、赤ちゃんの五感を刺激することになります。
1歳ごろで視力は0.2程度に
せっかく「動物を見せてあげたい!」と思っても、赤ちゃんの視力は大人ほどよくありません。また、色を見分ける力も最初から備わっているわけではありません。
目の前に何かがあるということがわかるようになるのは、月齢3~4カ月ごろ。5カ月ごろになるとものを立体的に見て、赤色などはっきりした色に反応するようになるといわれています。6カ月ごろには視力が0.1ぐらいになり、パパやママの顔を次第に覚えていきます。
1歳のごろには0.2程度になり、1.0になるのは3歳ごろといわれています。1歳以降は視力がどんどん発達し、その時期にいろんなものを見ることは脳の発達にとってもよい影響を与えます。
リーズナブル・気軽に楽しめる動物園
こうした赤ちゃんの発達を考えると、7カ月ごろから1歳にかけて、季節のよいごろを選んで動物園デビューを果たすのがよさそうですね。
動物園のいいところは、敷地が広いのでベビーカーでも余裕を持って移動できること。屋外なので赤ちゃんが泣いてしまっても、あまり恐縮しなくてもいいのでパパやママは安心できます。
また、入場料の安さも魅力です。動物園は地方自治体が経営しているところが多く、大人の入場料が500円程度、未就園児は無料というところが多いですね。テーマパークなどに比べると、断然リーズナブルに楽しめます。
合わせて読みたい
赤ちゃんとの動物園での楽しみ方をチェック
大人のように、いろんな動物を順番に見ながら、園内を一周…といった具合には行かないのが赤ちゃん連れ。パパやママが楽しいと思っていても、赤ちゃんの反応はイマイチということがよくあります。赤ちゃんと動物園を楽しむには、赤ちゃん目線に立つことがポイント。大人の楽しみ方とは少しちがいますが、ここは「赤ちゃんファースト」を意識しましょう。
動物を見せながらいっぱい話しかけて
先に述べたように、赤ちゃんの視力は6カ月ごろの子で0.1、1歳ごろでも0.2ほどしかなく、遠くの方にいる動物はあまり見えていません。
近頃の動物園は「行動展示」といって動物のありのままの姿を見せる傾向にあり、広い芝生のゾーンで動物たちを飼育したりすることも増えています。赤ちゃんにとっては少し退屈かもしれませんね。キリンや象、ライオンといった大型の動物よりも、間近で見せてあげることができる小動物などがおすすめです。
間近で動物を見るときには、ぜひ「これはおさるさんだね」「おやつを食べているよ」などと赤ちゃんにたくさん話しかけてあげてください。目からだけの情報が十分でない分、ママやパパの声かけは興味を引くきっかけになります。
ふれあいコーナーに興味しんしん
動物園にはウサギや羊など、穏やかな性格の動物とふれあえるゾーンを設けているところがたくさんあります。ぜひ、ふれあい体験をさせてあげましょう。赤ちゃんは間近で動くものには興味しんしん。ケガをしないよう注意を払いながら、動物の身体をなでたり、エサをあげたりさせてみてください。
なかには、まったく興味を示さなかったり、泣き出してしまったりする赤ちゃんもいますが、それも個性。赤ちゃんの新たな一面を発見できたと考えましょう。
赤ちゃんが興味のあるものに合わせよう
「1歳のごろに動物園に連れて行ったけれど、全然興味を示してくれなかった」というママやパパの口コミを、ネットなどで見たことがありませんか? たしかに「せっかく動物園に来たのに…」と思いたくなりますね。
でも、赤ちゃんは「動物がたくさんいる動物園に来た」とはわかりません。目の前を横切るスズメやはとが気になったり、園内の大きな噴水にキャッキャと喜んだり。砂利をひたすら投げて遊ぶことも。
でも、何かに興味を示したり、ひとつのことに夢中になったりすることは、とても大切なこと。「動物園に来たのだから動物を見なきゃ」と思わずに、見守ってあげてくださいね。
合わせて読みたい
企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。