里帰り出産のお礼のマナーを知っておく
里帰り出産のお礼は、渡すタイミング・渡し方のマナーも大切です。現金をそのままポンと渡すのは失礼な印象をあたえます。お店のように他人へ渡すのとは違い、両親にお金などの「方法」で感謝を伝えるのです。両親が気持ち良く受け取ってくれるお礼の渡し方、マナーをご説明します。
里帰り初日で渡すのがベストである
生活費は初日からかかってくるので、お金のお礼は里帰り初日に渡しましょう。そうすることで、親が経済的な心配をしなくて済みます。初日に受け取ってくれなかった場合、里帰り最後の日にもう一度声をかけて渡します。または親がわかるところに、手紙を添えて置いていくという人もいますよ。
お礼の品を渡すときは夫婦そろって、夫が「お世話になります」とあいさつをして渡すのが最適です。夫が不在の場合は、「夫の○○からです。」と一言添えて渡しましょう。
のしは紅白の蝶結びにすること
現金や商品券などは、のし袋に入れる、のしを付けるのがマナーです。ただ渡す相手は親なので、豪華なのし袋でなくても問題ありません。最近ではイラストや感謝のメッセージ付き封筒もあります。親が好きなデザインの封筒を選ぶのも良いでしょう。
無難なものであれば、「紅白の蝶結び」がプリントされている封筒やのしをおすすめします。表書きには「感謝」と夫婦の名前を記入し、お金の場合はできるだけ新札を。感謝の気持ちをかたちにしたものなので、曲げたりせず、キレイな状態で渡してくださいね。
親にお礼を断られたときはどうする?
現金やお礼の品を受け取ってくれないときは、3回までは「受け取ってほしい」と伝えましょう。断られたのに3回以上言ってしまうと、しつこく、悪い印象をあたえかねません。また3度も伝えれば、あなたの「お礼をしたい」という気持ちを十分に感じてもらえます。
さらに、親がお礼を受け取ってくれなくても、そのままにしないことも大切です。上記で述べたように、受け取らないのは「親心」や「気づかい」の表れ。親に気持ちをもらったぶん、会いに行く回数を増やしたり、手紙や写真を贈ったりして、別のかたちでお返しをしましょう。
おわりに
里帰り出産は安心でき、両親も、出産・家事や育児を助けてくれますよね。しかし、その分、経済的や精神的、体力的な負担を両親にあたえているのも事実です。それでも、「ぜひ家に来てほしい」と言ってくれる親の気持ちを大切にし、日々の感謝を伝えたり、お礼の品を渡したりして、お世話になっている恩を返しましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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