学校から宿題がでるため、家庭での勉強時間が必要となる小学生。ただ、学校の宿題量はあまり多くないため、あっという間に終わってしまい、勉強の時間はこれで足りているのか不安になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、小学生の一日の勉強時間や、夏休みなどの長期休暇中の勉強時間についてまとめています。
小学生の勉強時間は学年×15分?×10分?
小学生の勉強時間は、学年×15分や学年×10分などと言われています。1年生ならば10分から15分、2年生ならば20分から30分となり、低学年の間はやや少ない印象です。本当にそれくらいの勉強時間で足りているのでしょうか?
学年が高くなるにつれて勉強時間が多くなる
学年×15分でも学年×10分でも、つまりは学年が上がると少し勉強時間が増えるというのが理想のようです。
確かに、たとえばずっと一日の勉強時間が30分以下だった子どもに対して、6年生になったとたん1時間にしなさいとすると、いきなり倍の時間となるわけですから、負担が大きいですよね。1年生の時は10分や15分でも、学年が上がるにしたがって、30分、45分となり、最終的に6年生の時には1時間や1時間半の勉強時間となるので、決して少なすぎるわけではありません。
また、1年生や2年生は家庭学習を習慣化することが大切なので、負担なくちょっとやり足りない程度で勉強を終わらせてしまった方が、勉強時間に苦痛を感じづらいのかもしれませんね。
実際の小学生の勉強時間はどれくらいか
学研教育総合研究所の「小学生白書Web版」では、さまざまな興味深いアンケート結果を発表しています。2014年9月の「小学生の日常生活に関する調査」の「家での学習時間」では、1年生から6年生までの勉強時間の平均は1時間10分という結果が出ました。
1年生は男子が30分以下の子が多いのですが、1年生全体の平均は54分、中央値も1時間とあり、10分や15分よりも多く勉強している子が多数いることがわかります。それが、6年生になると1時間30分が平均値となり、女子にいたっては1時間30分以上勉強している子で半数以上を占めることになります。やはり学年が上がるにしたがって、勉強時間が伸びている傾向があるようです。
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夏休みや冬休みの勉強時間はどれくらい?
夏休みや冬休みなどおうち時間がたっぷりある場合、勉強漬けにするのはかわいそうですが、だからといって普段と同じくらいの勉強時間では少なすぎるような気がします。どのくらいの勉強時間がちょうどよいのでしょうか。
スケジュールや勉強計画をたてる
生活のリズムを整えるため、長期休暇中も起床時間、食事時間、就寝時間は学校がある時と同じにしておくことが望ましいとされています。さらに、夏休みについては学校によって朝10時までは家庭で過ごすように指導しています。
それは、朝の涼しい時間に宿題などの勉強を終わらせて欲しいという理由があります。そのため、朝ごはん後の8時くらいから10時まで、つまり2時間程度を勉強時間に充てるとちょうど良いかもしれませんね。
また、机に向かったものの「何をしようか」と考える時間を作らないために、夏休み中の勉強計画を事前にたてておくと無駄な時間が発生せず、効率的に勉強ができます。冬休みや春休みも同様の考え方で勉強を進めていくといいでしょう。
机に向かわない時間も勉強になる!
長期休暇は学校がないため、時間が余ります。ダラダラと過ごす時間も良いですが、普段はできない学習をするチャンスでもあります。
家であれば読書や工作、手芸、料理、プログラミングなどを通して勉強ができますし、史跡巡りや自然の多い公園、博物館、美術館、動物園、水族館など、外出先での発見も夏休みや冬休みならではの学習方法です。夏休みであれば、そのまま自由研究や工作、絵画コンクールなどの宿題に充てることもできます。机には向かっていませんが、毎日こういった勉強にも時間を充てられるといいですね。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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