ソーシャルメディア時代の子育てで大切なこと
ソーシャルメディア時代の子育てで大切なのは、ソーシャルメディアのメリットだけではなく、怖い部分やデメリットについてもしっかりと子どもに教えることです。
また、子どもが小さいうちは親がスマホやパソコン、タブレット端末などの利用を管理しつつ、子どもが自己管理できるよう促して行く必要があります。
ソーシャルメディアの正しい知識を子どもに教える
子どもにとってデジタル機器やソーシャルメディアは、「楽しいもの」「便利なもの」「刺激的なもの」という認識のみである可能性があります。そのため、ソーシャルメディアの良い面と悪い面を子どもと話し合ってみましょう。
一方的に大人が子どもに教えるのではなく、時に子どもに問いかけながら、以下のようなやり取りでソーシャルメディアへの理解を深めて行くことが大切です。
- 知らない人がメッセージを送ってきたらどうする?どう思う?
- インターネットにプライバシーな事を公開すると、何が起きると思う?
- メールで話をする時と実際に会って話をする時の違い、感じ方の違いは?
ソーシャルメディアの適切な利用方法を練習する
子どもがソーシャルメディアを適切に利用できるよう、訓練をしましょう。特に、SNSや動画配信サービスなどには中毒性があります。しっかりと自己管理ができるよう、小さな頃から以下のような練習をすることが重要です。
- 子ども用のソーシャルメディアを利用する
- 使う時間を決める
- 利用は親の前ですること
- 親が定期的に内容を確認
- フィルタリング機能の利用
ソーシャルメディアは便利で私たちに充実感を与えてくれますが、危険も身近に潜んでいるということを継続的に意識させる、何かトラブルがあれば必ず相談することを約束しておくなど、こまめに子どもとコミュニケーションをとることを意識しておきましょう。
親がソーシャルメディアの正しい知識を持ち、自己管理できる
現代の親世代は、インターネットの開拓と発展とともに育ってきた世代。インターネットやデジタル、ソーシャルメディアに関するリテラシーを積極的に学んできた方は少ないはずです。そのため、まずは親がソーシャルメディアに関する正しい知識やリテラシーを学ぶことが大切になります。
また、子どもにデジタル端末を触りすぎるなと言いながら、親自身がスマホやゲーム、ソーシャルメディアに依存してしまい、自己管理ができていないというケースも少なくありません。
子どもは親の様子を一番良く見ています。子どもの鏡となれるよう、自身の姿を顧みることも怠らないようにしましょう。
おわりに
ソーシャルメディアにはメリットとデメリットがあり、ソーシャルメディア時代の子育てには、正しい知識と自己管理が重要になります。しかし、現代の親世代はソーシャルメディアに触れてから日がまだ浅いために、正しい知識を有していない場合も少なくありません。
まずは、親がソーシャルメディアに対する正しい知識を身につけた上で、子どもに適切な関わり方を教えることが大切です。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
ピックアップ
福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。