子どもが不登校、仕事を持つ親がとるべき行動
近年どんどん増えてきている不登校。不登校は決して珍しいものではありません。もしかすると、ある日突然子どもが「学校へ行きたくない」と言い出す事もあるかもしれません。そんな時に、親としてとるべき行動とは何なのでしょうか?
家にこまめに連絡を入れる
子どもが身の回りの事をある程度できる年齢なのであれば、ママは働きに出ても大丈夫かと思います。しかし、丸一日家を空けるといた事はあまりせずに、早めに仕事を切り上げて帰って、子どもが家の中で不自由のないよういろいろと準備をしておく事も必要です。
家を空ける場合には、こまめに連絡を入れるようにしましょう。ここで大切なのは、「家に電話をかける」事です。メールや携帯電話への連絡だと、在宅している事が確認できないため、ちゃんと家の中で安全に過ごせているか確認しておくと安心です。
子どもが安全に過ごせる環境を子どもと一緒に考える
はじめのうちは、子どもも自宅に一人でいる事は新鮮かもしれませんが、慣れてくると、外の世界と遮断された環境に孤独を感じマイナス思考に陥りやすくなります。そのためそう遠くないうちに、家や学校でもない「居場所づくり」を考える必要があります。フリースクールや指導教室、習い事、カウンセリングなど何でも構いません。最近では不登校児の増加に伴い、専門の施設なども充実して来ているので、視野を広げていろいろと検討してみてください。
まずは何よりも、子どもの気持ちを理解してあげる
子どもと不登校時を一緒に過ごす時間や、今後の事を決める上で大切な事があります。それは無理やりに親の意見を押し付けない事です。
親であれば心配も相まって、「こうしてあげたい」「こうすればいいのに」と思う事がたくさんあるでしょう。それでも、意見を押し付ける事はぜずに、子どもの意見を聞きながら
「こういう選択もあるけれど、どうかな?」
「お母さんは○○がいいと思うけれど、どう思う?」
と、促してあげる事が必要です。
拒否される事もあるかもしれませんが、どうして嫌なのか、何が嫌か分からなければ一緒に考えるといった忍耐も必要になるでしょう。
しかし、一番辛いのは子ども自身である事を、常に忘れないようにしてくださいね。
おわりに
子どもが不登校になってしまったからといって、必ずしもママは仕事を辞める必要はありません。落ち着くまでは一緒に過ごす時間も必要かもしれませんが、仕事を辞めなくても子どもと分かり合える方法はありますし、最近ではそういったケースに対応してくれる施設やサービスも数多く出てきました。必要であれば一時的な休職をし、フリースクールや不登校児専門の施設などを利用する方法も、おすすめです。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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