NHK朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」は、ファミリアの創業者の一人、坂野惇子さんの立志伝です。今では日本を代表する子ども服メーカーのファミリアですが、皇室御用達になるまで、どんな歴史があったのでしょうか。ファミリアの商品は出産祝いとしても喜ばれており、ママになってファミリアが愛されるわけを実感する方も多いのではないでしょうか。ファミリアの歴史と定番、人気商品をまとめました。
ベビー子ども服の王道「ファミリア」の歴史
戦後まもない時代に、赤ちゃんのことを一番に考えて4人の女性が手探り状態で商品を作りはじめました。そして、赤ちゃんへの愛情がこもった上質なベビー用品は、今でも愛され続けています。必要なものがなかなか手に入らない時代から、ファミリアはどのように日本を代表するメーカーに発展してきたのでしょうか。
ファミリアを作ったのは4人の女性
終戦直後、女性は家庭を守るべきという考えが根強かった中、ファミリアを創設したのは4人の女性です。連続テレビ小説「べっぴんさん」の主人公である坂野惇子は、戦後に生計をたてるために友人である田村江つ子、田村光子、村井ミヨ子と共に、神戸で子ども用品店「ベビーショップ・モトヤ」をオープンさせました。そして2年後の1950年に「株式会社ファミリア」を設立したのです。
ファミリアは神戸から広がり東京へ
ファミリアを設立した翌年には、大阪の阪急うめだ本店に初の直営店をオープンさせました。ファミリアの洋服は質がいいことから飛ぶように売れ、その噂は東京にまで広がっていったのです。伊勢丹や高島屋からも声をかけられ、1956年に東京銀座に店舗をオープンさせることができました。そして、東京進出したのをきっかけに全国へと広がっていきます。
高島屋がベビー用品を献上して皇室御用達に
1963年に皇后美智子様がご懐妊された際に、高島屋が献上したのがファミリアのベビー服でした。その前から、美智子様はファミリアの評判を知っておられたそうです。直接高島屋に来店され、ファミリアの商品をご覧になりました。その後、高島屋を通して80点ほどの商品をご注文されていましたが、やがてファミリアに直接ご注文をされるようになりました。こうして、皇室御用達となったのです。
合わせて読みたい
ファミリアといったら?定番商品はこれ
高い品質を誇り子どものことを考えて作られたファミリアの商品は、ママたちからの支持も厚く出産祝いに選ばれることもあり人気です。世代を超えて選ばれてきた、ファミリアの定番の商品はどのようなものがあるのでしょうか。
ファミリアといったらくまのキャラクター
坂野惇子さんがこぐま好きだったことから、双子のこぐま「ファミちゃん」と「リアちゃん」がうまれました。洋服やぬいぐるみ、絵本などファミリアの商品にはファミちゃんとリアちゃんがたくさん登場しています。ファミちゃんとリアちゃんにはキャラクター設定があり、家族や仲間たちがいるのをご存じでしたか?キャラクターを作ることで、より身近に感じてもらえるようにという思いがあったようです。
ファミリアの原点であるやさしい肌着
ファミリアの原点である肌着は、赤ちゃんの着心地を考え、生地の織り方・縫い方・デザインすべてにこだわっており、赤ちゃんのデリケートな肌にやさしく、汗をしっかり吸収してくれます。赤ちゃんは何度も汚れて着替えての繰り返しですが、ゴシゴシこすって洗濯をしても型崩れしません。機械が発展している現在も手作業で行ったほうがいい部分は手作業のまま、愛情品質を守っています。
ファミリアの食器でいただきます
赤ちゃんの上質な食器がまだなかった頃、ものづくりにこだわりをもつ日本陶器でファミリアの食器が作られました。物を大切にしてほしいという思いから、割れる陶器の食器が作られたそうです。今は、割れないプラスチックの食器も発売されています。当時からデザインはあまり変わらず、ひよことくまのモチーフが人気で、小さい頃から長く使えると定番の商品です。
合わせて読みたい
3歳と1歳の男の子のママです。美容とハンドメイドが好きです。
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。