動物とふれあうことは、命の大切さを知るうえで重要だとされています。今回ご紹介するのが保護犬を家族に迎えるという方法です。ペットショップで購入するのとは違った考え方が身につくので、今回は保護犬が子どもに与える影響をご紹介します。
保護犬を使った道徳の授業が増えている
最近の小学校では、道徳の時間に教科書を読むだけでなく、外部講師を呼んで話を聞くというスタイルの授業が増えています。その中でも「保護犬や保護猫」という題材は、子どもたちに大きな影響を与えます。犬や猫という生き物が、子どもたちにとって身近なものだからこそ、心に届くものがあります。
保護犬ってそもそもどんな犬?
ペットショップで売られている犬や猫は、ブリーダーによって繁殖された子犬や子猫です。ペットショップの犬や猫はかわいいですが、「かわいいから欲しい」という感覚が強くなってしまいます。絶対に世話をするからといって、結局やらずにお母さんが散歩もエサもやっているなんてことはよく見かけます。
保護犬は、もともと誰かに飼われていた犬で、飼えなくなったから保護されたというものです。
保護犬について子どもと考える
保護犬が元の飼い主の手を離れる理由はいくつかあります。年をとったから、病気になったから、引っ越すから、などです。もし、それが人間だったらと考えることができます。年をとった人や病気の人を預けたりはできないのに、どうして犬や猫はできるのかといった道徳感を身に着けることができます。
別れが近いこともある
犬や猫の寿命はおよそ15年で、長生きの犬だと20年ほど生きます。ペットショップの犬や猫を飼うよりも保護犬を飼う方が一緒にいられる期間が短い可能性があります。その可能性も踏まえて、一緒に生活したいと子どもがいうならば、保護犬を家族に迎えることもよいかもしれません。
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ペットショップよりも保護犬がおすすめの理由
日本では、1日に約150頭の犬や猫が殺処分されています。保護犬を引き取ることで、失われる命を救うことができるのです。犬や猫も人間と変わらない命を持っているという命の尊さを勉強するためには、保護犬を引き取った方が子どもの心の成長になるのです。
子どもが飼いたいと思うかどうか
保護犬を引き取ったら、子どもが世話をする環境が望ましいです。命の大切さを学ぶことができるのは、しっかりと世話をしてこそです。そのため、子どもが本当に保護犬を飼いたいのかをよく考えてから決めるようにしましょう。保護犬の引き取りには、犬の一生が終わるまで一緒にいることが条件になります。保護犬を引き取る前に、子どもや他の家族の同意を得ることも重要です。
子どもはペットを飼って心が成長する
ペットショップや動物のふれあい体験などで、子どもが楽しそうにしているのを見たことがあると思います。金魚やカメのようなペットと違い、犬や猫は体温があり、生きているとより実感しやすいです。そのため、保護犬を飼って世話することで、心の成長が促せるのです。小学校にうさぎ小屋があるのは、動物とのふれあいの場を作るためなので、それを自宅で行えるというメリットがあるということです。
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20代後半。家族構成は妹と妹の息子です。大学卒業後機械メーカー勤務、その後ライターになるために脱サラ。現在は塾講師とライターで生活しています。教員免許中学・高校 数学理科を取得。子どもが自ら考えて成長できる場を作っていきたいと考えています。
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