子どものGRITを伸ばすためのルール
ハードルの高いことに取り組む子どもに、親がどのように接するか。そこに子どものGRITを伸ばすポイントがあります。親は子どもに対してすぐに成果を求めるのではなく、一歩ずつ子どもと歩む姿勢を持つことが大切です。
取り組んだことをほめてあげよう
子どもの取り組みに対して「頑張ったね」とほめてあげましょう。子どもに「たとえ結果が思わしくなくても、何かに取り組んだことには価値がある」ということを気づかせることが大切です。ただし、ほめるときに注意しなければいけないことがあります。それは「才能をほめてはいけない」ということ。「頭がいいね」とほめがちですが、これは本人の取り組みをほめていることになりません。
GRITは才能やIQとは違い、生まれ持ったものではありません。また、何歳までに伸ばしておかなければ遅いというものでもありません。高いハードルに挑み続けることはいつから始めても遅くないし、誰でもGRITを伸ばせる可能性があるのです。
日常生活の中で達成感を体験させよう
「GRITを身に着けるには習い事をさせなければならないの?」そんなことはありません。難しいパズルを解いたり、高いジャングルジムのてっぺんまで登ったり、「ちょっと難しそうなこと」は子どもの身の回りにたくさんあります。うまくいかないと、親はすぐに手を出してしまいますが、そこはグッとこらえて見守りましょう。「難しそう→自分でやってみる→できた!」という壁を乗り越える達成感を積み重ねることが、子どものGRITを育て伸ばしていくことにつながります。日常生活の中で達成感を味わわせることを意識しながら、子どもと接してみてください。
おわりに
アメリカで大きな反響を集めたGRIT=やり抜く力。日本人にとっては「継続は力なり」という言葉があるように、昔からなじみのある能力です。すぐに目に見えるような効果が出るものではありませんが、生きるために必ず必要になる力。長い目で子どものGRITを育ててあげましょう。
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企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
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