はじめて完全母乳育児をしているママの場合、どのくらい母乳が出ているのか?あげる頻度は?本当に足りているの?と不安になることが多いと思います。そこで今回は完全母乳ママが知っておきたい「授乳回数」「母乳の量」「母乳の増やし方」について紹介していきます。ポイントをおさえて、母乳を長くあげられるように知識として身につけておきましょう。
知っておきたい!完全母乳(完母)の基本
ここでは目安となる「授乳頻度」、「月齢別必要母乳量」について完全母乳の基本を詳しく紹介していきます。ただあくまでも目安です。赤ちゃんによっては教科書通りにいかないことも多いので、頑張りすぎないようにしましょう。
頻回授乳が基本!1日8回~12回が目安
完全母乳の場合、頻回授乳が基本で目安となる回数は1日8回~12回と言われています。ただ母乳は消化が早く赤ちゃんのおなかがすくタイミングも早いので、欲しがる時はいつでもあげるようにしましょう。「胸が張っていない=母乳が出ない」ということではありません。母乳は、赤ちゃんが吸っているうちに出てくるような仕組みになっているので、乳首をくわえさせることが大切です。
母乳が足りてるか心配!月齢別目安量チェック
赤ちゃんの成長に必要と言われている1回あたりの母乳量目安を月齢別に紹介していきます。
※生後5~6カ月から離乳食をはじめた場合のものです。
生後1週間~1ヵ月 | 80~120ml |
生後1ヵ月~4ヵ月 | 200ml |
生後4ヵ月~6か月 | 200~220ml |
生後6か月~9か月 | 200~220ml |
生後9か月~12ヵ月 | 200~220ml |
赤ちゃんの体格、離乳食の進め方によって1回あたりの母乳量は変わってきます。あくまでも目安として参考にしてください。
水分補給、睡眠不足解消で母乳量アップ!
母乳育児が必要な時期は、ママも子育てに追われて睡眠時間だけでなく食事時間さえとれないことがあります。母乳の出が悪くなったと感じた時は、周囲の協力を得てたっぷりと睡眠をとるようにしましょう。また食事や飲料水から水分を補給することがとても大切です。冷たいものよりも温かいものを飲めば、血液循環もよくなり母乳量アップにつながります。
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どのくらい出てる?母乳量の測り方三つ
必要な母乳量はわかったけれども、肝心の母乳量がわからないという人がほとんどだと思います。厳密に言えば、母乳量を測定する必要性はありませんが、気になるという方のために、「母乳量の測り方」についてまとめました。
1.搾乳をして母乳をためて測定する方法
母乳量が多い方は、搾乳して測る方法がおすすめです。母乳を哺乳瓶にためてから赤ちゃんに飲ませることで、赤ちゃんが飲んでいる量も把握できます。ただし毎回搾乳をして母乳を与えていると、母乳が出なくなることもあります。搾乳をして与える回数は少なくし、基本はおっぱいをくわえさせて飲ませるようにしましょう。
2.赤ちゃんの体重増減から測定する方法
授乳をする前と後で、赤ちゃんの体重を測定します。その差から赤ちゃんが飲んだ母乳の量を量るという方法です。実際に「どのくらい母乳が出ているか」というのはわかりませんが、赤ちゃんが「目安となる母乳量を飲めているのか」ということを把握できます。乳幼児の体重測定には、ベビースケールがおすすめです。
3.赤ちゃんの1カ月の体重増加から日割り計算
この方法は、病院の1カ月健診などでも使われている方法で、赤ちゃんの1日あたりの体重増加を把握することが可能です。新生児の場合、1日に30gずつ増えているのが理想です。増加率が悪い場合は、病院からミルクの追加指導が入るケースもあります。しかし飲む量・成長度合いは赤ちゃんによって異なるのですぐに完全母乳を諦める必要はありません。ただまったく体重が増えていないという時は小児科で相談してみましょう。
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2人の男の子のママとして毎日奮闘中!医療業界で働いていた経歴を生かし、健康・子育て情報を発信するフリーライター。
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